ここ最近の連続した夏日のせいで、かなり開花が進み現在初回播種分のほぼ全ての品種、全120種ほどが開花しました。開化のスピードに付いて行けないのは天候のせいか、歳のせいかよく分かりませんが先程案内のはがきを発送してきました。まだまだ準備不足なとことは多々ありますが、とりあえずお見せできる形は整いました。
思い起こせば20数年、夫婦で建てた貧弱なパイプハウスに始まり数度の台風被害、昨年の地震と建てては壊れの繰り返しで3世代目のハウスに生まれ変わりました。これもお客様の支援があったからこそ続けてこれたと思います。こんな僻地にどうして来てくださるのか?こんな僻地に来てもらうにはどんな仕掛けが必要なんだろうか?お客様はここに何を求めに来てくださるのだろうか?そんなことを考えながらの20数年でした。私が出来ることはただ1つ、植物(花)の持っている力を素直にお客様に繋げる事のみ。そして人は花から何かを受け取る。言葉では表しきれない不思議な力。ただそれを引き出すのが百姓である私の仕事。枯蓮の田んぼの中にひっそりと存在する花屋、分かりづらい遠方で申し訳ありませんがご来店お待ち申し上げます。
PS.近くで下水の送水管の敷設工事がされてますので迂回して迷子になられずにお越しください。それとお伝えしにくいのですが、今年から販売代金加え消費税を頂くことに致しましたので、ご理解いただきたくよろしくお願い申し上げます。
朝晩の冷え込みに深まった秋を感じるこの頃、パンジービオラも生育を加速してきました。種まきをした8月下旬頃は連日の猛暑日で初期生育は困難を極め、植物と共に人間も大変な思いにさらされました。最近は特にこの傾向が強くなっていいるような気がします。しかし、生き物の基本性質なのか困難を乗り越えた先の輝きや勢い、ひっくるめてその生命力や素晴らしいものでシフトのギアが一段上に入った今、植物から元気をもらい元気になった人間が、逆に植物に好影響を与え好循環になっています。熊本地震から約1年半、見た目にはかなり復興の跡が見えますが、心の奥の傷はまだ完全には癒えてない人が多いのではないのでしょうか。植物から元気を頂き無心になり、日々の煩悩から解放されるこのひと時がたまらない。生産者は種をまく。パンジービオラに関しては150以上の品種をまく。一つ一つの品種にストーリーがあり、この品種最近売れないから無くそうかと思えば誰かの顔が浮かんで来る。買いに来て無くしましたでは寂しすぎる。今年のこの新品種あの人喜ぶだろうな・・・とか、だた一人なんだよなこの品種を欲しがるのは・・・とか。このような事に思いをはせ生産者は種をまく。経営的にはどうかと思いますが、指先一つで瞬時に何でも手に入る世の中にとっては真逆のめんどくさい場所に出かけて、これまためんどくさい店主と語らい、やっと欲しい物を手に入れる事が出来る。目指すは昼のスナックで商品力+コミュニケーション空間の提供。こんな時代だからこそあえて持ち続けたい。当園にとっての「種をまく」とは人と繋がり続ける、ということです。現在20品種ほど開花が始まりました。来週の販売に向けて準備を急いでおります。
ブプレリュームの定植も始まりました。今年は新しい圃場で新しい形での栽培に挑戦します。
初回のスネークボールの定植も始まりました。最近は雨が多くて思うように進みませんがアリューム類の定植もこれからが本番です。