油断していたらすでにハスの花が開花し、すでに散り始めていました。花弁の数は26枚、数百もの花弁を持つ観賞用の品種も存在しますが、食用のハスはシンプルなこの形状が多いと思います。開花は日の出とともに始まり、午前10時頃には閉じます。画像では純白に見えますがつま紅と言って先端がほんのりと赤みが入り、開花初めは特にはっきりと入ります。
中の芯の部分(種子が付くところ)は蓮台と言って仏様がお座りになるといわれていますが。園芸をやっている者からすればジョロの先につける「ハス口」そのものですね。
当園も先週の水曜から掘り取りを開始しました。ここはれんこん専用のハウスで、3月の初めから準備を始めたところです。ずっと先に見えるのが「ほりまる君」です。水圧を利用して地中に眠るれんこんを浮かび上がらせながら、自動で進むハイテクマシンです。
これから8月のお盆まで早朝より良き相棒と作業を行います。まだ切り花も残っており平行作業はしばらく続きそうです。
またまた大型新人の登場です。ほんの少量ですが昨日から販売が始まりました。ギガンチュームの「GIGA」の上をいく「TERA]なこの花は、草丈が軽く2メートルを超え圃場でみるとまるで「東京スカイツリー」のよう。
なぜこの草丈になったのか、またならざるを得なかったのか。万物創世の神が作ったこの地に無駄な物は無きと思っていてもお遊びか、はたまた気の迷いか。
頂上から下界を見下ろし「TERA」、君は何を思う。そんなことに思いをはせ、狭き出会いを求め旅立ちました。双方の遊び心で業界が少しでも活気づけば幸いです。
「川上れんこん」とは、ずばりブランド名です。川上さんと言う個人の生産者で、れんこんに類まれなき愛情と情熱を注ぐ篤農家の方です。しかも過去には宮内庁からも注文が。御用達の逸品です。
今週より当地区の平成23年産新れんこんの出荷が始まりました。ハウス栽培で日本で一番早い産地だと思います。川上れんこんは別格として、この地区の促成れんこんは一般には「高砂れんこん」のブランド名で流通しています。
つい最近植えつけたと思ったら、こんなに成長していました。この速さには驚きです。土の中で肥大するのに抵抗を最小にする為に理想的な流線型。この形まるで新型新幹線みたいです。
少量おすそ分けをして頂き、一般的な天ぷらにして食べてみました。透き通るような肌に、甘くもっちりとした食感に感動です。ほんと甘いんですよ。れんこんを自ら作っているのに恥ずかしくも感動してしまいました。
まだ生育途中で若いうちから収穫するこのれんこんは、一般にはなかなか流通しないのですが、ぜひとも皆さんにもこの感動を伝えたく、この「川上れんこん」を始め(交渉しだい)販売できるように思案中です。ここを通しての販売になろうかと思いますが、れんこんを取り寄せる方がどれほど世の中にいらしゃるか未知数ですが、この感動を伝えたく頑張ります。
宮内庁御用達には負けますが、当園も県知事御用達くらいには自信があります。興味のある方は「問い合わせ」からご意見を頂きたいものです。
例の花の跡地のれんこんですが、いつの間にか花が着いていました。記事より成長が早くて間に合いません。ハスの花は葉っぱの軸(葉柄)の根元に寄り添うように付きます。葉柄はれんこんの節と節の間から上がります。花のついた先から地下茎を膨らませれんこんに成長していきます。つまり花はれんこんの始まり、生殖成長への切り替わりを意味します。
当園も別のハウスを来週から収穫する予定です。ぜひ当地区の新れんこんよろしくお願いします。
負けました。完敗です。
曲げる予定だった「スネークボール」。高温のせいでスネークが勝利した瞬間映像です。勝ち誇ったように真っ直ぐそそり立ち、そして固まってしまいました。うーん、残念です。
今まで朝晩の冷え込みのおかげで順調に来ていたアリアムの出荷が、真夏日を記録した月曜日を境に、品質の低下を懸念する状態になりました。最高気温が30度超えるとハウスの中はどんなに換気をしても35度オーバーになります。それに加え高夜温が拍車をかけました。
具体的に一番の問題はネギ坊主(花)の弛みです。人間で言うところの毛穴が開いた状態です。特に下位等級品は坊主が小さい分、弛みによる影響は大きく出荷は難しいかもしれません。したがってハウス栽培はここ数日であっという間に終了を迎えることでしょう。後は急速に露地もの中心に切り替わります。「スネークボール」も今月いっぱい迄引っ張りたいのですが、天候次第といったところです。
路地は自然任せのところがありますので多少は大目に見てください・・・。
紹介するのは切り花の跡地のハウスに植えつけた、れんこんの驚異的とも言える成長の速さをお伝えします。植えつけ後まだ一カ月も経ってないのにこの状態です。一カ月ですよ。
農業とはある部分空気中の炭素を個体として固定する産業。この作業をパラボラアンテナを連想させるこの集光に適した葉の形状と、目が有るかのように圃場の隙間を均等に埋めていく地下茎の成長で、圧倒的な速さで水と二酸化炭素から太陽エネルギーで分解合成し、糖質(グルコース)に蓄えていく。
先月、大阪市大の研究グループが植物が太陽エネルギーで水を分解してから酸素を発生させる仕組みを原子レベルで解明とありました。「人工光合成」可能性が一気に高まった訳で、現在エネルギー問題がいろいろ取りざたされる中、効率よく電気を取り出せることに期待が高まります。
れんこん畑のような発電所の出現!。畑で発電、夢は膨らみます。
4月10日に植えつけ、10日後の20日の状態
4月28日
4月30日
5月6日 凄い成長のスピードです。そろそろ生殖成長に切り替わり根元に花がつきます。人間界のありようによく例えられるハスの花、確認でき次第また紹介します。