明けましておめでとうございます。気候的にいつもより穏やかな年明けで農業人としてホットしております。パンジービオラの販売も昨年で終わり、今は今シーズンに向けて採種作業に入っております。販売は北は北海道から南は鹿児島まで少し拡大し、購入いただけたお客様に感謝を申し上げます。切り花の「ブプレリューム」「アリアム」から始まり、蓮根、パンジービオラと毎年同じパターンの繰り返しではありますが、内容は時間の経過とともに少しずつ変わってきております。生産者としては「無」から、望まれる「有」を作って初めて対価を頂き生活が出来るわけです。ですから実需者の評価を聞くのはとても大事な行動とも言えます。これをおろそかにすると、独りよがりの井の中の蛙となりすぐに退場となります。だから常に周りの声に耳を傾けます。今は非常に便利な時代となり、ネットで指先一つで車から薬まで何でもすぐに買う事が出来ます。便利ですねぇ。しかし反面指先一つで不満を言うことも簡単にできるようになりました。便利ですねぇ。販路を拡大する上では避けては通れないのですが、色味などの主観に伴う要望は人それぞれで完璧にマッチングを取るのは難しいと感じております。万人が好む花を目指すすのが理想ですが、農産物は機械が作るのではなく、自然相手に人間が作ります。常に100点を目指しますが、なかなか難しいのも現状です。日々の気候の変化、台風の接近、種の採種の状況、パートさんの勤務状況など不安要素は数えたらキリがありません。それでもお金を頂いてる以上はプロとしての誇りを持って事を進めていく所存です。
来年度の稼働を目指し、台湾の世界一の半導体のメーカー、TSMCがここ熊本に誘致されました。日本国として現状の半導体不足に対応した苦肉の策ではありますが、国も5,000億弱出資し国力の回復に躍起になっています。私が就職した1980年代は日本は世界一の半導体生産国で、シェアは50%近くありました。現在は10%に低下し、不足から色んな産業に不具合が生じております。半導体に限らずもいろんな分野で技術立国日本が上位から転落しております。分野は違えどパンジービオラの育種に関しても現在は世界一だと思います。一つには日本人の美意識と感性がそうだったと思うし、川越ROKA氏を始め優秀なブリーダー及びリーダーの存在があり、秩序と調和の元に発展してきたと思います。だからその資産の上に今の自分たちが活動しているんだと、感謝と自覚を持ちながら進んで行きたいと思います。今月末には聖地である宮崎のアナーセンに於いて、第15回パンジービオラ作品展が開催されます。この展示会こそ現在国内で流通している先端最新品種の総本山だと思います。デジタルの最先端の半導体、アナログの最先端のパンジービオラ。国民はその成長を温かい愛で見届けていただきたいと思います。
2023年もご愛顧を賜りたく頑張りますので、よろしくお願いします。
令和 5年 元日
木村園芸 木村 敏朗
今まで、店頭にて限定販売をしてきた「ZAIJINオリジナルビオラ/パピエ」の販売を、明日の午前12時より通販にて広く販売を開始いたします。
昨年のテスト販売を経て、本格販売となりますので身の引き締まる思いです。テスト販売時より市販品との類似性を探ってきましたが、無かったということで胸を張っての船出です。これはどの様な状況になるかわからない中で、奇跡的に「ZAIJINオリジナルビオラ」が狭い隙間にスッとハマる事が出来た幸運以外にありません。加えてSNS全盛のこの時代に於いて、皆さんのオリジナルに対する固有の評価を頂けたことも、加点ポイントとなりました。育種家の在津さん有ってのこのビオラですが、ベースにはお客様の支持が有ってこそです。この場所で20数年直売を続けてこられました。その声にて方向性を向けて頂けました。そして何を望んでおられるかで、技術を磨く事が出来ました。その恩があるから店頭から販売を始めたかったのです。足元のお客様あっての現在です。木村園芸だと思っております。パピエ/papierとはフランス語で紙の事。昨年の評価で花弁が紙みたいな質感とのお客様の声を頂いて命名しました。吹けば飛ぶような紙とならぬよ、しっかりと根を張っていこうと思います。なお明日からの販売分は11月10日からの発送となっております。よろしくお願いします。
通販サイトはこちら
https://kimuraengei.theshop.jp/
先週、育種ビオラで業界を創生され、常に先頭を走っておられる高知県の見元さんに来園いただきました。やはりパイオニア、考えておられることが1歩と言わず、3歩も4歩も先を行かれておられるのがよく理解出来ました。有意義な時間を過ごさせていただきました。しっかりと胸に刻み込んでおきます。有難うございました。
長らくお待たせ致しました。二度の台風接近に、近づく間フェーン現象による異常な高温が続くという、試練の連続でした。毎年、大変な思いで作り続けているわけですが、待っている人が居るというだけでモチベーション維持しております。あちらこちらで、パンジービオラの販売開始の声を聞くようになり、歩調を合わせるべく当園も開始いたします。今週の14日の金曜日から始めたいと思います。国産のメーカー品種はもとより、個人育種家の在津さん(zaijin1925)さんとタッグを組で育種したzaijinビオラが本格スタートになります。これらは昨年出荷した園芸店様及び通信販売と並行して店頭でも販売を行いたいと思います。またブランド苗のPW苗も新たに加わったスーパーサルビア、新色のネメシア、ビデンスと更に充実してきました。定番の八重のキンギョソウ、アリッサムも健在です。長引くウクライナ戦争に最近の円安と身の回りのあらゆる物が価格上昇傾向になっておりますが、定番の国産メーカー品種の価格は昨年同様に据え置いております。他の品種、品目に対しては若干の価格の見直しをさせていただきました。また時代に倣ってキャッシュレス決済を導入しました。時間は10時から17時まで、毎週水曜日は定休日とさせていただきます。西の行き止まりガーデンですので、GOOGLEマップ等を活用の上お越しください。それでは14日金曜日からお待ちしております。
経験したことのない台風が真上を通過して一週間過ぎました。ここ熊本市は、九州山脈のお陰と中心に近すぎたせいもあってか、経験したことのある台風で済みました。それでも対策は丸二日かけて行いました。「備えあれば憂いなし」パイプハウスのビニールを降ろし、片付けたり縛り付けたりし、対策後は一回目の鉢上げを急ピッチで進めました。台風接近にも関わらず、パンジービオラはお構いなく成長するのです。のろのろ台風なので暫く作業できないのを見越しての対策です。
通過後は雰囲気が一変し、季節が一ヶ月ほど進んだ感覚です。今朝、ポット上げした苗を見たら、それまでの高温続きで苦しそうだったのが噓のように輝いていました。これで完全にスイッチが入れ替わりました。さぁこれからが本番です。開花も始まりました。来月半ばの販売に向け準備を進めたいと思います。ZAIJINビオラの通販に関しては9㎝で咲かせて、10.5㎝に鉢上げ後になりますので、早くても来月末からの販売になろうかと思います。
猛暑の中でのポットへの土詰め、若い二人に感謝
台風通過後
いよいよ先週よりパンジービオラの種まきが始まりました。酷暑続きの8月ですが、アリュームの球根の調整やドライアリュームの出荷に続いての作業です。メーカー品種も安定した品質で継続生産しますが、個人育種家の在津さんの育種ビオラの数が増えてきまして、増床も考えないといけません。機械播きが基本なのですが、育種ビオラは細分化されていて大半は手播きでの作業になり、大変でございます(笑)。このゴマみたいな一粒のタネの中に、育種家の在津さんをイメージし、生産者の私をイメージし、何よりお客さんの喜ぶ姿をイメージしながら作り込んでいきます。時には厳しく、時には優しくを繰り返しながら、一人前の大人になってくれることを願っております。後40日ほどで最初の花が上がってくると思いますが、見事な大輪の花を咲かせるよう願っております。もうしばらくお待ちください。