お知らせ

2024-05-28 10:00:00

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 昨日のアリアム「昇龍」の出荷もって、生花としての切り花の販売は一旦終了いたします。既に前々日よりれんこんの収穫も始まっており、だらだらとした移行になってしまいました。今年の切り花を総括すると、コロナ過からの回復がハッキリしてきて、需要に見合う品物で有ればまだまだ先は明るいと感じた年でした。景気も良くないのに食えない花なんてと、言われる方も居るでしょう。しかしこういう時こそ花の出番で「だから花なんだ」そう信じて今日まで来ました。天候も異常な昨今、確かに1月から2月の高温と長雨で生産面での苦労はありました。作る側も大変な状況です。それを乗り越えた需要期の3月,4月,5月に安定して出した生産者が実入りが多いと感じました。改めて思うのは、やはり生産技術はしっかりと蓄積しておかないとおいしい果実は手にできないと、再確認した年でした。海外の需要も活発だったと感じました。人の感じるものは万国共通なのだと改めて感じ、特に日本人特有の芸の細かさ、曲線の美が支持されたのかなとも思いました。どこに進むのか、進みたいのか、正直言ってそのような明確なビジョンがあるわけでもなく、ただ日々の市場からの要請に応じ、出しては応じの繰り返し。昔は値段はいくら等、気にした日々もありましたが、今は要請にこたえて一日の終わり。少し疲れも残るような状況になってきました。

 物価高で買われる方も苦労が多いと思います。生産する側も資材高騰で同じように大変です。生産農家の減少が止まりません。本来就農予定の人も人手不足で他産業に就職しています。どこそかの知事のように「野菜を売ったり、牛に餌やったりする人とは皆さんは違うと」プライドも誇りもなくすような発言をされればなおさらです。一度、低級な仕事も経験されてはどうでしょうか。現実、周りを見渡すとなんと年配者の多いことか、そして気が付くと自分もこの歳に近づいてきました。そんな中、国もやっと価格転嫁できるように施策をまとめてきました。今更感は拭えませんが、どうなるかは分かりません。私は「良いものは高い」が最高到達点ではないと思うが、良いものの定義が高品質だけでななく望まれるものであれば、そうでしょう。「必要とされるならば何とか生き残れる」これが基本だと今までやってきました。その競争の中で残るために戦ってきました。なので、その生産者を生かすか残すか決めるのは最後は実需者だという事は紛れもない真実。人気の物を追えば、すぐに競争の荒波に飲まれ埋まってしまう。電機業界のように日本人得意の陶酔型の高品質もガラパゴス状態になり悲惨な結末を迎える。同じ物ならば安い方を買うのは当たり前、それが現在のネット社会。次第に体力も落ちつつある今、お客様が望む限りは作り続けようと思いますが、それでも次のステージも考えないといけない時期に来ているのかもしれません。

 最後に購入いただいた仲卸さま、花屋さま、そして間に立つ卸売市場さま、お疲れさまでした。最後に購入いただいたお客様、フローリストの方々本当にありがとうございました。もう暫くは花作りをやっていきたいと思います。

有難うございました。

 

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3月にフローレ21さんで開催されたアリュームフェアの様子

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プランツパートナーさまから頂いたとある店舗の様子

 

大田花きさんで、アリアム「陽気なおてもやん」をセリ前挨拶で紹介していただきました。

 

 木村園芸 陽気なおてもやん | 株式会社大田花き (otakaki.co.jp)

 

 

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2024-01-03 09:00:00

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 2024年の年明けを迎えました。おめでとうございますと言いたいところですが、元日より石川県において大地震により大変な被害が出ております。また翌日には日航機の接触による火災事故が発生しました。2016年はここ熊本でも大地震が起き、全国より支援を頂き短期間で復旧できました。感謝しております。被害にあわれた方にお見舞い申し上げ、一日も早く通常を取り戻されることを願っております。

 

 2023年のパンジービオラの生産販売も無事終了し、昨年末より切り花の出荷に切り替わっております。パンジービオラを直売所、園芸店及び通信販売で購入いただいた全ての方に感謝申し上げます。その後の生育はいかがでしょうか。やはり生産者としては、色、形より健全に最後まで生育できるかが、一番の心配事になります。そこが確認できた後で、今求められる色彩や形が有ると思っております。今年も多数の生産者から自慢の品種が数多く販売されました。それぞれが個性を放つ素晴らしい品種です。その激戦といわれる販売環境の中で消費者の目で選択され、当然淘汰もあり得ます。適正な競争があって健全な販売環境を維持でき、お客様の最大利益を目指す。自らに律した基準は一つ、花を見て誰が作ったか分かること。その上で、また買ってもいいかなと思える花を目指していきたいと思います。この事を念頭に置きながら、来季に向けた選別及び交配を進めていこうと思います。もちろん育種家の在津さんと両輪で進めていきますが、道を踏み外さないように、この事だけは忘れないようにしたいと思います。突然、今の品種がゼロから出来た訳く、過去から現在に至るまで育種に携われたレールの上に自分が立っているという事を理解した上で、そこに敬意を払いながら進めていきたいと思います。生き残った花は素晴らしいと、信じながら。

 

 農家の平均年齢は今や68歳。就農した私もそこそこの歳となり、あと何年生産ができるかなとふと考える状況になって来ました。若い人が続々と飛び込んで来たくなる、魅力的な産業なら先の平均年齢のようにはなっていないはず。施設の建築費に留まらず、原材料や人件費の上昇で非常に経営的には盤石とは言えない。更には改善のための価格転嫁も非常に厳しい産業です。後5年もすれば非常にまずい状況になるとは思いますが、それは世の中のそう選択した結果だと思ってください。それまでは最後まで希望を持ちたいと思います。

 

 昨年はZaijinビオラパピエからパピエ渋茶を発表することができました。幸運にもたくさんの方に支持していただきました。感謝申し上げ、次へのヒントも頂きました。それを踏まえ今年も、一歩前進出来たら嬉しく思います。現在は切り花中心で先ず地元市場向けにブプレリュームが始まっています。これからアリアムの出荷が本格的に始まります。スネークボールから始まり、ブルーパフューム、シュベルティ、シルバースプリングと続き、最後に昇龍が出荷の予定です。昇龍の字の如く、空に舞い上がれる一年になればと、願っております。

 

 最後に被災地の一日も早く復旧することと、皆様に幸多からんことを願っております。

 

         令和6年 元日

         木村園芸   木村敏朗

2023-12-01 08:00:00

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 早いもので、今年も残すところ一か月となりました。今シーズン購入いただいたお客様、その後の生育は如何なものでしょうか。当園の作業も徐々に切り花作業へのシフトが始まりました。そこで今ある花を、明日2日からのクリスマスセールで感謝価格で販売しようと思います。基本的に今ある花はすべて20%~30%OFFで販売させていただきます。また、販売に使った見本鉢も全て500円にて販売いたします。期間は今月20日までになり、完全に販売終了となります。明日12月2日(土)~20日(水)迄となります。

 通販はセールとは関係ないエリアで作成してまして、次回は12月8日(金)12:00より開始したいと思います。よろしくお願いします。

 

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2023-10-26 06:00:00

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 朝晩すっかり冷え込むようになり、開花も進んでメーカー品種はほぼ全品種、育種ビオラは8割ほど咲きました。肌感覚とは不思議なもので、冷気にさらされると、花を植えなきゃスイッチが入るようです。お客様の動きも活発化しそうな週末、発送用のzaijinビオラも仕上がって来ました。来週から園芸店向けに、個人通販は10日辺りから発想が始まりそうです。店頭にも同等のビオラを準備していますので、安心してください。置いています。栄養系のPW苗も置いています。電話でここは買えるのですかとの問い合わせがありますが、直売店ですのでもちろん買えます。営業は以下のようになります。よろしくお願いします。

          定休日:水曜日

          営業時間は10時~17時

          熊本市の西のはずれですがよろしくお願いします。

 

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2023-10-08 12:00:00

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 記録に残る気温高、猛暑から一転、10月に入り本来の秋の空気に包まれました。農業は当たり前のことですが、自然と共に営農していきます。多種多様な農産物も背景には出来上がるまでには数多くの苦難があり、それを乗り越えてこそ提供できていることを、今年は特に感じて頂きたいと思います。さらに最近は、人手不足にコスト高が合わさって農業も他業種と同じようにハイリスクの業態になってしまいました。夢と頑張りがあればのんびりと農業で食って行けるとは、いつの時代の人が言ったのか知りませんが、ありえません。現在は細かな戦略や技術力が供わなければ、あっと言う間に取り残される宿命だとも思います。なかなか厳しい時代になった今、先月の農業新聞の記事で新規就農者がかなり減ってきていると伝えられました。元々若い人はもともと少なかったのですが、最近は構造的な人手不足で企業の定年延長で60歳を超えての帰農者が極端に減ったとのことです。現状ここまで、ハイリスクな農業に入らなくても、給料が半分になっても、現状を選択される方が多いのもうなずけます。しかし、いろんな分野がそのように、その適正な競争があって初めて良い商品が生まれると思っている私は、非常に心配する内容でした。親元就農も、他産業からの転職就農も定年就農も変わり者も含めていろんな人材が集まって、切磋琢磨し、それでこそ世の中に必要とされる製品が生まれると思います。今は環境が悪いにしろ、このままでは残念としか言いようがありません。状況が変わるのを期待するしかありません。

 

 さて肝心の販売時期ですが、猛暑で少し遅れまして10月16日(月)から始めたいと思います。現状、メーカ品種は20品種、育種ビオラは10品種ほど開花を始めています。ちらちら問い合わせも頂くようになりました。現在は見本ポット作成や店舗装飾また、切り花の苗の定植を急いでおります。もうしばらくお待ちください。

 

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