お知らせ

2011-08-31 19:09:00

 

残暑厳しい熊本は今日も猛暑日を記録しました。ハウスに展開したパンジービオラは生育するどころか、枯れないようにじっと耐え忍んでいるかのようです。高冷地などの涼しく環境の良いところだともう少しすくすくと成長するところですが、あえてこの劣悪(最大限努力はしていますが)な環境に慣れさせています。なぜならば、この花の嫁ぎ先も似たような所で育ち続けるからです。つまりは帰ってくることの無いように花嫁修行ならぬ『躾』を行っているつ・も・り・です。

なかなか言う事を聞いてくれないのですが、嫁ぎ先で喜んでいただけるように日々励んでるところです。

タイトルの言葉は先週の日本農業新聞のコラムから頂きました。臨済宗福聚寺住職であり作家の玄侑 宗久さんの言葉です。農業でも市場原理やグローバリゼーションの名のもとシステム化が進んでいます。消費者の求めているのは「有機栽培の雰囲気がする工業製品のような見栄えのいい野菜」でしかないとも言われています。何が幸せなのか考えると、売れれば売れるほど良いというのはあり得ない。なんでもほどほどを目指すべきで、程を超すからおかしくなると。そのことを自身も20年以上檀家を増やしておられないことに例え、言われていました。

適正な規模の中で最高を目指す。また顔の見える商売、喜びの交換。価値の転換期に来ているのではないのでしょうか。負け犬の遠吠えですが、堂々とした井の中の蛙も有りかなと

 

<プラチナケール ルシールワイン>

<試作プラチナケール グロッシーレッド>

 

昨日、パンジー89品種とビオラ59品種を蒔きました。第2回目の播種が一番ボリュームをつけて蒔きます。その間に葉牡丹やらストック、流行るであろうナデシコ等の一般草花を蒔きました。葉牡丹だけは猛暑のなかガンガン大きくなっています。

2011-08-18 18:54:00

昨日、今年最初のパンジー及びビオラの播種をしました。スタッフ3名に1名助っ人で参加して頂き、計4名で作業を行いました。これまで永く行っているせいかそれなりに作業分担が自然にできています。今日蒔くのはパンジー49品種、ビオラ75品種で総数量こそ少ないですが超多品種の非常に細かい作業になります。この時期高温期の育苗で草姿が乱れにくいビオラが多少多くなっています。

プララグトレイに用土を詰める中村先生。当園の場合高温時の播種の為220穴の発砲トレイを使用。水分、温度などの環境を安定させる為に、一つ一つの穴にしっかりと播種用土を指で詰めていきます。

播種計画書に基づき作成したラベルを切り離し、播種皿に入れます。初回分には初顔見せの新品種が特に多く名前を覚えるのが大変。と言うかほとんど覚えていない。

ラベルに対応する種をピッキングする山口さん。在庫の種に今季の新しい種を加えていきます。さらに播種後の在庫数量の更新と一番頭を使うセクションで、大昔銀行でお札を数えていた指先の器用な大ベテランでも終始無言の真剣対応。とても声をかけれる雰囲気じゃありません

そして私が旧式の真空播種機でプラグトレイに蒔きます。超多品種が売りの当園においてはプラグトレイに一枚なんて蒔きません。ペンの印が入っている1/2の約100粒が大体の播種単位です。こんな面倒くさいこと、他ではたぶんやらないと思います。他ではやらないからこそ当園の存在する意味が出てきますそして最終的にはお客様の満足につながります

その後覆土、鎮圧さらに底面から給水。そして大型の冷蔵庫に入れ発芽を待つ。これが一連の流れですが15年近くこの作業を行っていると自然とこの時期に蒔かなきゃと思えるようになります、これこそまさに文化と呼べるようになりました。そして種やら土やら色んな小道具に農業機械。さらに人を加え無から物を作り出していくこの作業。詳しくは表現できませんがこれこそ産業じゃないかと。椅子に座って右から左へのマネーゲームを否定するつもりはありませんが、産業が無ければこのようなマネーゲームも存在するはずもありません。原点に立ち返り「モノ造りニッポン」を再度考え直したいですねスタッフ全員泥にまみれながら、額に光る汗がチョイと素敵でしたよ。しかしここまでお客さんのことを考え商品を作る農業は第何次産業なんて考えてしまいました。

 

2011-08-06 07:33:00

The Parrotsの30周年記念ディナーショーで、思わぬ繋がりができた八代ロイヤルホテルさんのスウィーツ&ランチブッフェに、3日スタッフ共々6名でお邪魔してきました。和田社長はご不在でしたが、支配人の緒方様が出迎えてくださり社長の還暦祝いの為に用意したちょうど60本の満開のひまわりを渡すことができました。ひまわりが繋げてくれたのではと、花の持つ不思議な力を感じました。

翌日、和田社長に渡される様子をスッタフブログで拝見させていただきました。ありがとうございます。

http://www.yroyal.com/blog/2011/08/post-173.html

早速2階のランチの会場へ行くと既に超満員でビックリ!。ビュッフェスタイルなので足りなくなるのではと要らぬ心配をしつつ、案の定一番手前のカルボナーラを大盛りに盛ってしまいこれが失敗。横にはミネストローネ、スパム卵焼き、煮込みハンバーグ、小龍包、特製ビーフ&エビカレー、・・・と続いており、スウィーツ(20~30種)までたどり着くのかそんな心配ばかりで、前半でダウン気味の私はブッフェに向いてないと気づきました。私のお気に入りは二種類のパスタ、小龍包、特製カレー(WEB販売中)でしたが、アルコールが気になり奥にあるカウンタバーのボトル類をずっと眺めていました。アルコールは有ったのか無かったのか、誰も飲んでいなく仕方なく見て楽しみました。

これで¥1,500とはビックリの120%お値打ちです。みなさん八代ロイヤルホテルのランチは要チェックです。今日を除く8月8日までで後2日ですよ。それと満車の場合、近くに停める為駐車場代が多少かかります。

2011-08-02 16:25:00

8月に入り、れんこんの収穫も残すところ後数日となりました。最近の酷暑続きで、調理に火を使うれんこんは敬遠されているのか相場も低空飛行が続いています。そのような状況で頭の中はすっかり「花モード」に切り替わりつつあります。

画像は昨年の「播種計画書」です。例年、第一回目のパンジービオラの種まきを8月16日前後に行います。まだまだ外は35℃近くの猛暑日が続いている中での作業となり、その種まきの基となるデータがすべてここに記載されています。何時、どの品種をどの位のボリュームで蒔くかは、販売時どの位売れるかに直結する問題で、200を超える品種を全量直売で販売する当園にとっては、この播種計画書は言わば販売の生命線です。

秋口のまだ気温が高い時期はブルーを中心とした寒色系の花が、木枯らしが吹き始める初冬には赤やオレンジといった暖色系の動きがよくなります。お客様がどのようは花を選択されるかは、その年々の環境要因+心理要因+社会的要因などに左右されます。つまり十数年来のお客様の動きがこのリストには集約されているわけです。これに毎年新品種を割合として10%~15%程落とし込んでいきます。常に最先端を目指す当園にとっても、こればっかりは博打ですが新しい花に出会えるのは、作る側、買う側にとって最大の楽しみでので積極的に展開いたします。しかし、いつも外してばかりで叱られっぱなし。「永遠に未完成」ですよね。

種を蒔くということは「生命のスイッチ」を入れること、入れたスイッチは戻せないため、咲いた花の嫁ぎ先が見つかるように、このリストに何度も修正をかけて仕上げます。いよいよ2週間後、種まきが始まります。

PS 先週末、大半のひまわりを採花し各方面にプレゼントしました。予定日が二週間ほど遅れ締まらない結果となりましたが「ひまわりプロジェクト」の方で頂いた写真の一部を紹介(随時追加)していきたいと思います。

1