お知らせ

2013-08-23 19:50:00

ヨーロッパ辺りの冷涼な気候を好む切り花、せり科の「ブプレリューム」の第一回目の種まきを3日連続で気温日本一を更新中の熊本で行いました。正直あの手この手で、だましだまし作るのですが、播種直後に6℃の低温を与えることで強制的に発芽を促します。

 

区画毎に30枚、6,000強を4回に分けて播いていきます。この状況はブプレリューム生育状況で随時報告していきたいと思います。ついでに過日8日にほど近い玉名地区の大浜に研修に行った報告をしたいと思います。

 

現在リコピンブームで追い風が吹いているトマト栽培です。民間資本で俄然注目を集めている”トマトJr農園・玉名”でございます。ジュニアとJRを引っ掛けてあるのか、またまたミニトマトだからトマトのJrなのか良く分かりませんが控えめな字体が妙に気になります。初期投資に3億円、次年度2億円、今年7,000万の設備投資で総敷地面積が3haとさすがJR、蛇口の大きさが半端じゃありません。農場長は派遣されたJRの職員で全くの素人さんです。しかし本人の頑張りで初年度売り上げ目標の6割でしたが、年を重ねる毎に目標にだいぶ近づいてきたとの事でした。しかしトマトの大産地、玉名での民間進出で農民や業界に遠慮があるのか全量JA出荷との事で、民間の良いところが発揮できないもどかしさが看板にも出ていたようでした。期待した所はここにあったのですが、残念至極でした。今年からはさすがにJR直営のレストランに出荷するとの事でした。当たり前ですよね。

栽培システムは「ポットファーム」と言う岐阜県農業技術センターの培養液循環栽培システムで肥料の無駄のない環境に優しいシステムとの事です。農家の平均年齢が65歳を超えた今、民間資本が今後も積極的に入って来るでしょう。双方が良い影響を受けながら発展していければ面白い展開になるでしょう。このシステムも全国的にかなりの引き合いがあるとの事、今後が楽しみです。

 

立派なシステムと40度を超える室温とでくらくら熱中症直前です。

たったこれだけの栽培用の培地です。たったこれだけです。

スタバのコーヒーフィルターじゃありません。これに最大40回/日液肥を流すそうです。のどの渇く暇はなさそうです。

近くのJA直営の販売所で昼食を頂きました。

 

 

4枚ほど食べた後、最後に出てきた定番の「マルゲリータ」。美味しかったですけど、出るのが遅い!

 

 

 

 

誰も直売所で買わないものだから責任とって買いました。THE、750円もする高級トマトジュース「HAMATOMA」です。加工用トマトのシシリアンルージュ?にアサリエキス入りで・・・

はっきり言って類似品が多い中「う~む」ごめんなさい。デザインはいけてますけど!

と、色んな期待を込めて頑張っていきましょう!

2013-08-20 19:57:00

 昨日、熊本の観光名所”天草”の先の牛深地区で2日続けて全国一の最高気温を記録しました。フェーン現象と言っても半島の先の島々で疑問もあるのですが、二週間も続き猛暑で海水も沸き立ってるのでしょう。その気温摂氏39.6℃!ほど近いここ熊本市は38.5℃で、とても耐えがたい気温高が全国的に広がって今年の異常さを身に染みて感じています。

 

 そんな中、パンジービオラの最初の播種を行いました。作業を行ったのは16日で現在は催芽室で芽を切りつつあります。そろそろ外に出さないといけないのですが出すに出せないのです。適温は20℃前後、倍近い気温の状態では出せば悲惨な状況を招くのは目に見えています。しかしこのままでも”もやし状態”になってしまい非常に難しい判断を迫られています。出せば地獄、そのままでも地獄、さあどうしましょう。1日も早く平常に戻ってくれるのを祈るばかりです。

 

 写真は今年の播種計画書で15年近くお客様の嗜好に合わせて変更を加えてきました。まさに当園の命の書になっています。経営効率を高める為、あまり売れない品種をバッサバッサと削って行くのは本来なら至極当然のこと、しかしいざ消すとなると、その消す行に愛して頂いたお客様の顔が浮かんできて指が止まります。いや~ダメですね!。ここに儲からない最大の病巣が存在します。しかし「何のためにここで作り続けるのか!」と誰かが頭で叫ぶのです。」今年も出来る限り残しました。この効率の悪さが経営の足を引っ張るのは分かっています。しかしこういう時代だからこそ当園はそこにこだわりたいのです。こだわるから多少値段も上がるのもご理解して頂きたくとの上で2013年パンジービオラが始まりました。

最後に最近の種苗会社に苦言を一つ。

長引くでデフレで利益が取りにくくなっている現在、魅力的な品種を自社で取り囲まず、もっと生産者がワクワクするような品種を提供してください。過酷な環境で効率よく生産する為現在はF1(一代交雑種)が主流です。つまりは大手種苗会社様の手の上で生産者は踊っている状況です。ここ2、3年でガーデニングの方向も変化の兆しが見られます。最大の取引先は生産者なのか最終消費者なのかきっちり見極めて頂きたいものです。このままでは飽きられる恐れすらあります。視線はしっかり生産者を見続けてもらうことを切に願います。と言いつつも、本日まいた種と同じ「選ばれた者のみ残る」自由競争の時代ですから致し方ないのかもしれません。

 

 

品種ごとにラベルの切り離しを行います。今回は120品種はありそうです。

 

プラグトレイに用土を詰めます。穴の一つ一つに指を入れ隙間なく詰めます。

プラグトレイに播種穴をあけます。

この作業最大の難所。播種リストに沿って種子をピッキングします。不思議なことに毎年必ず意図しない品種が顔を出します。選ばれない種子も必死に表舞台に出たいのでしょうか。他者を押しのけて生きようとする生命の過酷な競争原理に感心します。だからあなたを責めません!

がやっぱり売れないんですよね!頼みますよYさん!

 

播種版に空気で吸引しながら播種します。胡麻みたいな種が最低2~3円、最高20円です。これで1,000粒ほどあります。最高級の胡麻です。

作業効率を上げるためにipodもフル稼働です。アンプは30年前の高校時代に買ったONKYOのプリメインアンプで79,800円しました。現在では考えられませんね。

ご褒美で久しぶりに濃い?ビールも頂きました^_^;

昨年に続き完了祝いはピザポケットの”ホットショット”!

これはエビとホタテ、バジルを含んだジェノバソース?とやらが相性バッチリ!で意外と美味しかったです。

以上、今年もどうにかこうにかスイッチが入りました。ますますわがままなガーデンを目指します。再来月の10月10日前後のオープンに向け頑張りますのでこうご期待!

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