先日、ニュースで仙台中央卸売場が再開し花のセリが行われ活況を呈したとありました。花屋さんに購入しに来たお客さんへのインタビューで、故人を花で綺麗に飾って送ってやりたいとのことでした。花を作る者として花が人間の喜怒哀楽に欠かせない、また感情を和らげたり増幅したしりする時の必需品と再認識し、非常に元気付けられました。そういえば、5,000年以上も前からエジプトの棺には、ミイラと一緒に花を手向けてあった事を以前見た古代エジプト特集の記憶が蘇りました。
写真は「花時間」の最新刊(春)です。たまに情報収集のため本屋さんに行くのですが、パラパラと見ていたらビックリ!、特集のニコライ・バーグマンさんのすぺての記事に「スネークボール」が小さく載っているじゃありませんか。すかさず購入しDVDまで見ちゃいましたよ。デンマーク人のニコライさん、そして南青山まで行っちゃいました。ニコライさんその花れんこん畑育ちです、スミマセン。ニコライさんにとっては小さな一歩かもしれませんが、私にとっては大きな一歩になりました。
震災の後、全国の花の卸売市場で大混乱が起き相場も乱れています。作る側の気持ちも乱れますが落ち着くのはもうしばらくかかりそうです。今の私に出来ること、それは「変わらず花を作り続けること」です。南青山からボールを返していただきました。今度はこのボールを震災にあわれた方達に返す時です。何時の日にかきっと。
(付属のDVDより転載)
今回の震災の報道を連日見ながら作業をやっていて、こんな時に花なんてやっていて良いのだろうか と、正直重たい気持ちになります。出来ればしばらく休んでいたいんですが、畑の花達は自分の命を一生懸命に燃やしながら、一生に一度の花を咲かせています。ですからその思いを届けるために今日も明日も作業を続けざるをえません。
この花達が、立ち直ろうとしている方々の一助に、何時の日にかなるように願ってます。
亡くなられた方のご冥福と、被災された方々の一日も早い復興をお祈り申し上げます。
2月と違って3月は別れの季節、なので花の需要が一気に活発になります。それに合わせブプレリュームも順調に仕上がってきました。
しなやかな線だけど堅く腰がある、若草色で弱そうなんだけど、丈夫でしっかり日持ちする。この一見相反する要素を出来るだけ叶えることがこの花、ブプレリュームを作り上げるポイントではないのかと思います。
一年草の短い人生の中で、メリハリの利いた管理で充実した一生を過ごし、そして終え(完全燃焼?)させる事がイメージとして大事にしているところです。獲れ秋に黄金色に輝き首を垂れるイネみたいな。そんな感じです。
品種名 GREEN GOLD に近づくように。
そして、ホワイトデーにお勧めの一品、業界の薦めるカラーも良いんですが、今回は甘い香りの「ブルーパフューム」はどうでしょうか。
花言葉「夢 かなう」
不可能を可能にしたSUNTORYの青いバラ、APPLAUSE/アプローズ(喝采)に思いっきりこじつけていますが。
結婚式の日に身につけると幸せになれるというおまじないサムシングフォーの一つ、 サムシングブルー。本来は目立たないところに付けるらしいのだけど、この際大目に見てください。バニラの甘い香りと深いブルーが、きっと幸せをもたらしてくれるはずです。
くれぐれも甘い言葉と、甘い罠には気をつけて下さいね。と自分自身に言い聞かせました。