2020-05-04 18:04:00
今更ながら新型コロナウィルスによる被害を事細かに伝え、同情を買おうというつもりは有りませんが覚悟が決まった今、いや正確にはまだ完全には決まってないが現在の状況を伝えたいと思います。3月中旬以降は輸出向けがほぼ止まり、たまに1,2ケース有るか無いかに急減しました。行き場を無くしたこれらを国内に向けようにも周知のように、ほぼ全てのイベントが中止または自粛。花展やお稽古、活け込みもほぼ壊滅。結果ご覧のあり様になるのは必然です。ここに載せれない花達も同様のあり様で残念で悔しくてなりません。家庭消費用の花は3割ほど安い価格ですが、何とか買って頂いております。花を絶やすまいと、無理に注文を定期的に入れて頂いた仲卸さんや花屋さんに非常に勇気づけられたし、感謝の言葉を伝えたいと思います。しかし全産業が苦しんでる中、医療従事者や運輸関係、食糧生産の農業者などは危険な中一生懸命頑張られております。そこを考えると一年かけて育てて、一度も世に出なかった花達には無念ですが土に返すことにしました。安く買われることよりこれら花も、それを望んでいると確信しています。来年も終息してるのかどうなのか分かりません。それでも花は咲くのです。明るい未来を願ってまた種を蒔きます。この花が咲くころには、きっと違う世界が始まってることでしょう。コロナごときには負けません!
最後にFLORE21様から素敵な写真集を送って頂きました。「東京植物図譜」生花で出し切れなっかったシュベルティが、ドライに仕上がる頃にはどうなっているか分かりませんが、それでも花は咲くのです。FLORE21様、元気を頂きました。