お知らせ

2013-09-30 19:35:00

 今期のスネークボールの定植が始まりました。自分が作らなきゃ誰が作るとの思いで作り続けていますが、こだわるがあまり生産効率が悪くなった為、少し肩の力を抜こうと思います。もちろん作りを甘くするのでは無く、作付量を少しだけ抑えようとの思いです。いろんな方に手伝って頂きましたが、中々思うようにはいかず苦渋の選択です。他の品目も多くなってきたことも理由の一つです。

 生み出せたことの幸運、創り上げることの情熱、続けることの苦難。届ける人は分かっている、その思いを胸に馳せ・・・

2013年産アリアム「スネークボール」始まりました。

 

 

画像は同時期に植えつけた「ブルーパフューム」です。

ビオラの開花も続々始まりました。本日から開花情報アップいたします。

2013-09-24 22:27:00

 とは言うものの、連日猛暑日近くの高気温が、20日近く続いています。それ以前は雨ばかりで、その後は干ばつと今年の天候は非常にメリハリのある状況です。好天続きで準備していた「ブプレリューム」の苗も3日程前進し、本葉3.5枚の定植適期を迎えました。作業後、足腰が言うことを聞かなくなったのは、さて置き、今の状況は冷涼な気候を好むこの花にとっては過酷です。

 

 定植後、一週間経過した今日あたり、やっと活着してきましたが、ヨーロッパでは麦畑の雑草扱いのこの花をいかに上品に仕立て、商品価値を高めていくのか思慮するところです。基本は雑草と言うことを念頭に、水や肥料の量を加減します。この花の場合非常に反応が素直で、やり過ぎて出来過ぎた場合、いとも簡単に商品価値の無い駄花になってしまいます。逆に足らなければ貧相な草姿になり、成長が早い分この判断が適期に正確に出来るかが最大のポイントです。

 目指すは、添え花として自身は目立たず主役を引き立てる。その為に全体のトーンをライトグリーンに仕上げる。葉はパリッと小葉に仕立て葉脈を際立たせメインの花を包み込んでも適当な空間を残す。花は苞を小さくまとめ黄色い花が表に出るようにし、一見黄色い花束?と思えるくらいの色上がり。固すぎず、柔らかすぎず適当なしなやかさ維持する。日持ちの目標は2週間以上は必達である。などなど・・・

 

 好きがって書いてしまいましたが、これが目の前の40℃のハウスの中で自分が思うこの花のイメージです。これを超えなきゃ一番になれない!と思いながらイメージをどう具現化するか悩ましいところです。

 

 人と同じ事やってて飯が食えるか!」ちょっと言ってみたかっただけでから(^^♪

 

 

本葉2.5~3.5枚が適期ですが今年は好天で生育が早くしかも少し徒長気味です。

 

 

 

相棒の高級椅子?

 

2013-09-13 07:41:00

「まだまだパンジービオラに勝る品目は出てこない!」

 一年は早いもので、今年もパンジービオラを作る上での最大の難所、ポットへの移植作業を迎えました。それぞれ性質の違う土を一定の比率で混合し、そこに8種類の肥料を配合する有り様は料理に言い換えるならば下味作り。地味だけど大切なこの作業は、重労働で声でお互いの安否を確認しながら淡々と進んでいきます。終わりが見通せるようになると次第に表情も明るく、来たる販売の構想の話に花が咲きます。

 

 長年(14年目?)パンジービオラの生産を継続していて感じる事、それはまだまだ人を魅了する素材として優れている、この一点に尽きます。確かに飽きが来た人もいる事も確かでしょう。しかし気温への適合範囲が広く、連続開花性に優れ、色幅及び花びらのバリエーションを考慮すると、パンジービオラに替わる品目は当面見当たりません。

 今年当園では基本の大輪品種の作付を中止しました。これは過去の「人に見せる園芸」から「自分の為の園芸」へのシフトを意味し、本来の楽しむ園芸になった事です。単一品種の大量生産は作る側としては望む所、しかしこれでは、今望むお客様への訴求力はありません。当園の目指すところ、それは人のやらない面倒な所を、これからも個性としてやっていきます。「過酷な会社勤めで、遅くまで残業し、帰ってきた時に黙って優しく迎えてくれる花々」。178色のパレットで絵を描くお客様がいる限り、当園も頑張りたいと思います。

 

 

 

 

 

早いものは今月末には、花を付け始めます。

 

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