お知らせ

2024-01-03 09:00:00

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 2024年の年明けを迎えました。おめでとうございますと言いたいところですが、元日より石川県において大地震により大変な被害が出ております。また翌日には日航機の接触による火災事故が発生しました。2016年はここ熊本でも大地震が起き、全国より支援を頂き短期間で復旧できました。感謝しております。被害にあわれた方にお見舞い申し上げ、一日も早く通常を取り戻されることを願っております。

 

 2023年のパンジービオラの生産販売も無事終了し、昨年末より切り花の出荷に切り替わっております。パンジービオラを直売所、園芸店及び通信販売で購入いただいた全ての方に感謝申し上げます。その後の生育はいかがでしょうか。やはり生産者としては、色、形より健全に最後まで生育できるかが、一番の心配事になります。そこが確認できた後で、今求められる色彩や形が有ると思っております。今年も多数の生産者から自慢の品種が数多く販売されました。それぞれが個性を放つ素晴らしい品種です。その激戦といわれる販売環境の中で消費者の目で選択され、当然淘汰もあり得ます。適正な競争があって健全な販売環境を維持でき、お客様の最大利益を目指す。自らに律した基準は一つ、花を見て誰が作ったか分かること。その上で、また買ってもいいかなと思える花を目指していきたいと思います。この事を念頭に置きながら、来季に向けた選別及び交配を進めていこうと思います。もちろん育種家の在津さんと両輪で進めていきますが、道を踏み外さないように、この事だけは忘れないようにしたいと思います。突然、今の品種がゼロから出来た訳く、過去から現在に至るまで育種に携われたレールの上に自分が立っているという事を理解した上で、そこに敬意を払いながら進めていきたいと思います。生き残った花は素晴らしいと、信じながら。

 

 農家の平均年齢は今や68歳。就農した私もそこそこの歳となり、あと何年生産ができるかなとふと考える状況になって来ました。若い人が続々と飛び込んで来たくなる、魅力的な産業なら先の平均年齢のようにはなっていないはず。施設の建築費に留まらず、原材料や人件費の上昇で非常に経営的には盤石とは言えない。更には改善のための価格転嫁も非常に厳しい産業です。後5年もすれば非常にまずい状況になるとは思いますが、それは世の中のそう選択した結果だと思ってください。それまでは最後まで希望を持ちたいと思います。

 

 昨年はZaijinビオラパピエからパピエ渋茶を発表することができました。幸運にもたくさんの方に支持していただきました。感謝申し上げ、次へのヒントも頂きました。それを踏まえ今年も、一歩前進出来たら嬉しく思います。現在は切り花中心で先ず地元市場向けにブプレリュームが始まっています。これからアリアムの出荷が本格的に始まります。スネークボールから始まり、ブルーパフューム、シュベルティ、シルバースプリングと続き、最後に昇龍が出荷の予定です。昇龍の字の如く、空に舞い上がれる一年になればと、願っております。

 

 最後に被災地の一日も早く復旧することと、皆様に幸多からんことを願っております。

 

         令和6年 元日

         木村園芸   木村敏朗

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