全国的に2回目の梅雨が来たような天候となっており、線状降水帯もあちらこちらに発生している模様で、気まぐれな天候に翻弄されながらも最大限の注意を払って頂きたいと思います。写真は5月に県南の芦北で開催された「真生流土黒社中花展」のものです。築130年の近代和風建築の佇まいに植物の生命の美しさをテーマとしながら、当園のアリアム「昇龍」を使って頂きました。この歴史ある赤松館の重厚な佇まいに、昇龍の伸びやかなラインと同色のドラセナがとても良い雰囲気を醸し出しておりました。実は活け手の島崎さんとは、昇龍がデビューした10年ほど前に最初に使って頂いた記憶が蘇りました。今回もまた不思議な巡り合わせの中で当時の豪快な島崎さんの姿が懐かしく思いました。コロナ禍で大型の活け込みが減り、昨年までは苦戦続きでした。圃場破棄も行いましたが、しかしこれは仕方ないこと。今年はコロナも少し落ち着きを戻しながら、やっとこの手の花も手に取って頂けるようになりました。花は人を癒しもするけど、エネルギーや元気を与えるもの。日本はバブル崩壊後長らく低迷が続き、国力も下がって円安に傾いています。モノづくりの国だったのが、作るのを止め国外に移転してしまい、また足元が揺らいでおります。今回島崎さんに、当時のモノづくりの楽しさや夢、エネルギーを頂きました。今はモノを作るのも、市場調査やアンケート、シミュレーションやらと面倒でともすると角が取れて中途半端な物が多数。そう思うとバブル期の方が真っすぐに面白いものを、無いものを想像する力、破壊する力を追求していて、今よりもずっと正常だったと感じます。決してバブルを称賛するのではありませんが、モノづくりはエネルギー、こういうのは面白いなや、どうだと言う、気構え。やはり花は使う人がいて初めて、生産者を、市場、業界を良い方向にいう思いがしました。少しばかりバブルの雰囲気(失礼(;^ω^))が漂うエネルギッシュな島崎さん、有難うございました。
蓮根の収穫も今月で終わり、いよいよパンジービオラの準備に入ります。先ずは作付け計画からなんですが、思うように切り替わらないのが悩みです。
遊びに来られた、島原の寺尾フラワーの寺尾夫妻と福岡の花屋さん
真生流 熊本第2支部 土黒社中 の 島崎さんと一緒に