お知らせ

2011-08-18 18:54:00

昨日、今年最初のパンジー及びビオラの播種をしました。スタッフ3名に1名助っ人で参加して頂き、計4名で作業を行いました。これまで永く行っているせいかそれなりに作業分担が自然にできています。今日蒔くのはパンジー49品種、ビオラ75品種で総数量こそ少ないですが超多品種の非常に細かい作業になります。この時期高温期の育苗で草姿が乱れにくいビオラが多少多くなっています。

プララグトレイに用土を詰める中村先生。当園の場合高温時の播種の為220穴の発砲トレイを使用。水分、温度などの環境を安定させる為に、一つ一つの穴にしっかりと播種用土を指で詰めていきます。

播種計画書に基づき作成したラベルを切り離し、播種皿に入れます。初回分には初顔見せの新品種が特に多く名前を覚えるのが大変。と言うかほとんど覚えていない。

ラベルに対応する種をピッキングする山口さん。在庫の種に今季の新しい種を加えていきます。さらに播種後の在庫数量の更新と一番頭を使うセクションで、大昔銀行でお札を数えていた指先の器用な大ベテランでも終始無言の真剣対応。とても声をかけれる雰囲気じゃありません

そして私が旧式の真空播種機でプラグトレイに蒔きます。超多品種が売りの当園においてはプラグトレイに一枚なんて蒔きません。ペンの印が入っている1/2の約100粒が大体の播種単位です。こんな面倒くさいこと、他ではたぶんやらないと思います。他ではやらないからこそ当園の存在する意味が出てきますそして最終的にはお客様の満足につながります

その後覆土、鎮圧さらに底面から給水。そして大型の冷蔵庫に入れ発芽を待つ。これが一連の流れですが15年近くこの作業を行っていると自然とこの時期に蒔かなきゃと思えるようになります、これこそまさに文化と呼べるようになりました。そして種やら土やら色んな小道具に農業機械。さらに人を加え無から物を作り出していくこの作業。詳しくは表現できませんがこれこそ産業じゃないかと。椅子に座って右から左へのマネーゲームを否定するつもりはありませんが、産業が無ければこのようなマネーゲームも存在するはずもありません。原点に立ち返り「モノ造りニッポン」を再度考え直したいですねスタッフ全員泥にまみれながら、額に光る汗がチョイと素敵でしたよ。しかしここまでお客さんのことを考え商品を作る農業は第何次産業なんて考えてしまいました。