お知らせ

2013-08-20 19:57:00

 昨日、熊本の観光名所”天草”の先の牛深地区で2日続けて全国一の最高気温を記録しました。フェーン現象と言っても半島の先の島々で疑問もあるのですが、二週間も続き猛暑で海水も沸き立ってるのでしょう。その気温摂氏39.6℃!ほど近いここ熊本市は38.5℃で、とても耐えがたい気温高が全国的に広がって今年の異常さを身に染みて感じています。

 

 そんな中、パンジービオラの最初の播種を行いました。作業を行ったのは16日で現在は催芽室で芽を切りつつあります。そろそろ外に出さないといけないのですが出すに出せないのです。適温は20℃前後、倍近い気温の状態では出せば悲惨な状況を招くのは目に見えています。しかしこのままでも”もやし状態”になってしまい非常に難しい判断を迫られています。出せば地獄、そのままでも地獄、さあどうしましょう。1日も早く平常に戻ってくれるのを祈るばかりです。

 

 写真は今年の播種計画書で15年近くお客様の嗜好に合わせて変更を加えてきました。まさに当園の命の書になっています。経営効率を高める為、あまり売れない品種をバッサバッサと削って行くのは本来なら至極当然のこと、しかしいざ消すとなると、その消す行に愛して頂いたお客様の顔が浮かんできて指が止まります。いや~ダメですね!。ここに儲からない最大の病巣が存在します。しかし「何のためにここで作り続けるのか!」と誰かが頭で叫ぶのです。」今年も出来る限り残しました。この効率の悪さが経営の足を引っ張るのは分かっています。しかしこういう時代だからこそ当園はそこにこだわりたいのです。こだわるから多少値段も上がるのもご理解して頂きたくとの上で2013年パンジービオラが始まりました。

最後に最近の種苗会社に苦言を一つ。

長引くでデフレで利益が取りにくくなっている現在、魅力的な品種を自社で取り囲まず、もっと生産者がワクワクするような品種を提供してください。過酷な環境で効率よく生産する為現在はF1(一代交雑種)が主流です。つまりは大手種苗会社様の手の上で生産者は踊っている状況です。ここ2、3年でガーデニングの方向も変化の兆しが見られます。最大の取引先は生産者なのか最終消費者なのかきっちり見極めて頂きたいものです。このままでは飽きられる恐れすらあります。視線はしっかり生産者を見続けてもらうことを切に願います。と言いつつも、本日まいた種と同じ「選ばれた者のみ残る」自由競争の時代ですから致し方ないのかもしれません。

 

 

品種ごとにラベルの切り離しを行います。今回は120品種はありそうです。

 

プラグトレイに用土を詰めます。穴の一つ一つに指を入れ隙間なく詰めます。

プラグトレイに播種穴をあけます。

この作業最大の難所。播種リストに沿って種子をピッキングします。不思議なことに毎年必ず意図しない品種が顔を出します。選ばれない種子も必死に表舞台に出たいのでしょうか。他者を押しのけて生きようとする生命の過酷な競争原理に感心します。だからあなたを責めません!

がやっぱり売れないんですよね!頼みますよYさん!

 

播種版に空気で吸引しながら播種します。胡麻みたいな種が最低2~3円、最高20円です。これで1,000粒ほどあります。最高級の胡麻です。

作業効率を上げるためにipodもフル稼働です。アンプは30年前の高校時代に買ったONKYOのプリメインアンプで79,800円しました。現在では考えられませんね。

ご褒美で久しぶりに濃い?ビールも頂きました^_^;

昨年に続き完了祝いはピザポケットの”ホットショット”!

これはエビとホタテ、バジルを含んだジェノバソース?とやらが相性バッチリ!で意外と美味しかったです。

以上、今年もどうにかこうにかスイッチが入りました。ますますわがままなガーデンを目指します。再来月の10月10日前後のオープンに向け頑張りますのでこうご期待!