お知らせ

2013-09-13 07:41:00

「まだまだパンジービオラに勝る品目は出てこない!」

 一年は早いもので、今年もパンジービオラを作る上での最大の難所、ポットへの移植作業を迎えました。それぞれ性質の違う土を一定の比率で混合し、そこに8種類の肥料を配合する有り様は料理に言い換えるならば下味作り。地味だけど大切なこの作業は、重労働で声でお互いの安否を確認しながら淡々と進んでいきます。終わりが見通せるようになると次第に表情も明るく、来たる販売の構想の話に花が咲きます。

 

 長年(14年目?)パンジービオラの生産を継続していて感じる事、それはまだまだ人を魅了する素材として優れている、この一点に尽きます。確かに飽きが来た人もいる事も確かでしょう。しかし気温への適合範囲が広く、連続開花性に優れ、色幅及び花びらのバリエーションを考慮すると、パンジービオラに替わる品目は当面見当たりません。

 今年当園では基本の大輪品種の作付を中止しました。これは過去の「人に見せる園芸」から「自分の為の園芸」へのシフトを意味し、本来の楽しむ園芸になった事です。単一品種の大量生産は作る側としては望む所、しかしこれでは、今望むお客様への訴求力はありません。当園の目指すところ、それは人のやらない面倒な所を、これからも個性としてやっていきます。「過酷な会社勤めで、遅くまで残業し、帰ってきた時に黙って優しく迎えてくれる花々」。178色のパレットで絵を描くお客様がいる限り、当園も頑張りたいと思います。

 

 

 

 

 

早いものは今月末には、花を付け始めます。