コロナ過で中断していた、花の視察研修を再開しました。それまではシーズン終了と共に各花市場や仲卸さん、お花屋さんをその年その年で方面を決めて伺っていました。九州新幹線が全面開通後はもっぱらJRを活用しています。ちょうど大阪万博も開催中でしたので、少しだけ寄らせて頂きました。前回の万博開催が1970年でしたので55年前になります。特にこれといった目的もなく、今の販売の現状と世の中の雰囲気を肌で感じてこようとの、かなりざっとした旅です。思うと前回の万博開催の頃からコメの減反政策が始まり、花の生産が急拡大。国民生活も徐々に豊かになり、社会の発展と共に作れば何でも売れた時代が長くバブル崩壊の少し後まで続く。そこをピークにここから30年右肩下さがりで減り続け現在に至る。図で表すと綺麗な二等辺三角形になるのかな。コロナで一時的に息を吹き返すも続かず、今は物価高で作る方も買う方、間を取り持つ流通関係も皆さん大変な状況です。全てが縮小する中で、何かヒントが無いかなと、感じ得る旅でもありました。思いに反し連日この暑い中、人でごった返している状況の万博を見学し、まだまだ世の中には購買意欲があるお客さんが沢山居られると確信し、また安心できました。そして50年後の各国の英知を注いだパビリオンも大盛況を見て安心しました。やはり人間は新しい物には貪欲であると確信。反し農業は衰退の一途、昨今のコメ不足も元をたどれば生産の弱体が原因。もう農家が増えることはないだろうな。切り花も数量減の単価高。買う方も作る方もそろそろ限界。このままでは両方持たない。魅力がないからこの産業も人が入ってこない。もう一度、針の穴に糸を通す覚悟で、稼げる農業を目指さなければと思う。それには更なるブランド化を進め、自分しか出来ないことを更に突き詰めていく事が答えの様な。ある花屋さんでは、生け花人口も激減し、業態も変えざるを得ない状態に。ある花屋さんではこだわりの特殊な品種を取り揃えて展開。皆さん生き残りをかけ努力されておられる。時代は変化する。生活様式も変化する。嗜好も変化する。その風を敏感に感じながら一歩一歩進んでいかないといけないなと思う旅でした。
現在はパンジービオラの生産が始まりました。私は育種家ではなく生産者です。これからもそうです。その上で精一杯良い品物をお客様に数多く提供するのを生業にしております。切り花は花市場の出荷を中心に、苗物は始まりがハウスでの直売でしたのでハウスでの販売を主に、一部を通販で販売し、また一部を園芸店様と直接やり取りとする形態をこれからも続けていく方向です。この比率はその年の状況により変動はしますが、それほど極端に変わらないようにしたいと思います。ZAIJINオリジナルビオラに関しては、育種元の在津さんとの連携が解消しましたので、新たな進化はさほど期待はできないでしょう。ただ出来る範囲で継続はしていきたいと思います。代わって川越路可さんから提供の品種のバリエーションを増やしていきたいと思います。花で皆さんに何を届けられるかを、もう一度考えていきたいと思います。
今年もお決まりの猛暑で生産も大変ですが、作るのが使命の生産者。少し後ろにずれることは有るかもしれませんが、来るべく日に向けて進んでおります。開花まで、もう暫くお待ちください。
発芽が始まりハウスに展開する。
少量品種は人による手播き
あまりの暑さに細霧装置を設置する。
旅行から帰った直後、線状降水帯による大雨でハウスが冠水する。機械類は一部浸かりましたが、農作物は作付け前で、難を逃れました。心配していただきありがとうございます。
発芽の無事を祈って