お知らせ

2013-07-24 17:42:00

 先の選挙も、シナリオ通りの自民党圧勝で終わりました。また平和な日々にと言いたいところですが、産地は悲鳴を上げています。11日も早い梅雨明けにその後の連日35℃近くの猛暑、ここ一ヶ月に雨は降ったかな思うくらいの極少雨の状況です。それ故、れんこんの生育も前進し全国的な産地リレーもうまく繋がるどころか、競合するありさま。農産物は絶妙な出荷バランスで相場を形成しています。もうこれがメタメタで、さらに猛暑で火を使う料理を敬遠するのか八方ふさがりの状況。

 これだけなら来年に向けて我慢もできるのですが、懸念する点が一つあり椎茸相場の暴落との共通の問題です。関東産の出荷がこれだけ早まった原因の一つは、昨年出荷予定のれんこんが上手くはけてなく、持ち越しの残量が多いことが上げられます。よって今年これだけ出荷が早まり競合する要因の一つになってはいないかと言うこと。ではなぜ関東産のれんこんが昨年思うように出荷出来なかったか。、あくまでも推測ですが福島第一原発による風評による、買い控え及び出荷抑制があったのではないのかと思うのです。ただの風評なんですがここ遠く九州まで影響が及ぶとしたら困ったものです。産地はいつもと変わらいことを願い繰り返しているだけなのですが、相場とはいくつもの要因が微妙に複雑に絡みあり形成していくもの。一刻も早く平時に戻るのを期待しますが、そろそろ出荷も終わりそうです。以上あくまでも憶測ですが・・・

非常に残念な年回りでした。

 

 タイトルはこの頃WOWOWで放送があったドラマのタイトルで、社会派サスペンスとして仕上がっており、一頃賑わした社会問題’食品偽装’が中心のテーマです。BSEによる”震える牛”がある農家に発生したのを機に物語が展開され興味深く拝見させていただきました。実在した食肉加工会社を連想させ、いかにもこんな会社今でもあるだろうなとリアルに思わせるところが怖いくらいでした。牛を共食いさせ発症したBSEに、昔見た人口爆発で人を食料にする「ソイレント・グリーン」と言う映画を思い出しました。また疲弊する地方商店街にもスポットを当てていて、地域社会やエンドユーザーとの繋がりを無視した企業や生産者が己の自己利益の追求に邁進したことが、問題の根底にあることを指摘してました。

 圧勝した与党、今日よりTPPの交渉も本格化しそうです。以上の問題を解決できるのは賢い消費者なんです。生産者は時代の流れに沿って規模拡大や合理化を進める場面もあります。しかし拡大し、消費者との距離が遠くなればこそ、なおさら消費者と近づく努力が求められるのではないでしょうか。どこの誰が食べるのか又使うのか知らん!これこそモラルハザード。こんな時代だからこそもっと情報発信や物を作る思いを発信していかなければと思っています。

震えるのは牛じゃなく、驕れる人間様じゃないのかと思えてきました。どうか消費者の皆様、賢い選択をお願いいたします。

 

 

アリアム「昇龍」の横浜での展示の様子の画像を頂きましたので紹介いたします。その数120本「わおっ」です。ありがとうございました。