お知らせ

2012-10-04 18:49:00

 今年もいよいよアリアム「スネークボール」の初回の定植を行いました。今年の九州は残暑がそれほど厳しくなく、今のところ順調な生育が期待できますが、今後どうなるか分かりません。この超、超促成のスネークはアリアム中トップを切って昨年は12月からから出荷しました。おかげで暮れも正月も無くなった訳ですが、年末の特段の需要を感じず今年はしっかり生育させ年明けの1月からの出荷にと現在計画を立てています。

 13,4年前の畑の中の出来そこないのアリアムを、面白い!何とかお金に替えれないかと試しに出荷した「グリーンボール」は二年後の巳年に「スネークボール」と名をかえ現在当園には無くてはならない商品に成長しました。振り返ると当時の、売れるかどうか分からずとも突き進む純粋な気持ちと、若い熱い情熱がそれを成しえたのだと思います。

 今まで日本をけん引していた産業が大変な苦境に立たされています。特に電機業界はひどくどこも巨額の赤字を抱えています。昔大好きだったソニーもそう、パナソニックにシャープも。シャープに至っては会社存続の危機さえささやかれています。原因は急速なデジタル化流れの中以前は圧倒的な技術差があったものの差はみるみる縮まり、途上国が追いついてきたこと、モジュール化も進み何処でも部品の組み合わせで高品位の商品が簡単に安く出来る事、過去の成功体験による慢心と過剰投資なども上げれますが、シャープの液晶に全てをかけた判断が決して間違いだったとは一概には言えません。マスコミも含め当時の識者も賛同しエールを送っていました。しかし私は最大の敗因は巨大化した組織の中で安定志向の経営方針のもとリスクを恐れた事、将来の飯の種を蒔いてこなかった、これに尽きると思います。

 もう少しアナログで行きましょう。失敗を恐れず夢だったり、こういうのがあれば良いなぁ、面白いかも等、直感や個人の感性を大事にしましょう。失敗しても立ち直りまた次の飯の種をまく。それを繰り返して次の時代に進む。小っちゃい自分もこうありたいなとの思いから書かせていただきました。だから私も「スネークボール」に関しては1本1本手作業で曲げることにこだわりと誇りを持ち続けたいと思います。もちろん教科書はありませんアナログであり感性です。そして次の種をまくことも忘れずに行っていきたいと思います。

シャープの創設者の故早川さんは「他社にまねされる商品を作れ」「ナンバーワンよりオンリーワン」と言ってました。しばらくは大変な状態が続くと思いますが、必ずや復活の日を待ち望んでいます。これこそ日本の復活です。頑張れシャープ!がんばれNIPPON!