あけましておめでとうございます。晴天の穏やかな年明けを迎えました。昨年は4日の初市に向けて、元日より出荷調整作業を行い慌しかったのですが、今年は生育の遅れからそれが無く、天候と同じく穏やかなスタートを切っております。パンジービオラの販売も昨年の暮れの25日で完全に終了しました。本当に沢山の方々と出会い、助けられ、手に取ってもらえ生産者冥利に尽きます。有難うございました。ダイレクトに反応が分かる通信販売と、販売のプロの評価を伺うために主要都市の園芸店5か所に出荷してみました。試験販売なのでそう数も多くはなかったのですが、結果何とかブランドとして確立できそうな感じで、ひとまず安堵した次第です。まだまだ既存のブランド苗と比較して努力も足らないと思っており、更なる研鑽が必要だとも感じました。一輪の花が持つ発信力の凄さにその可能性を肌で感じ取りました。同時に色んな思いで花を求めておられる方々が多方面に居られ、その方の声をお聞きし、更に応えるべき花を目指さないといけないとも感じました。一輪の花にいろんな思いを託されている人の多さに驚きながら、生産者として花を作っているのか、作らされているのか、分からなくなる時が間々あります。まだまだ花作りは奥が深いし、面白いとつくづく実感致しました。作るのも真剣、運ぶのも真剣ですが、商品が届くまでに一部トラブルもありました。この場をお借りしてお詫び申し上げます。これにてパンジービオラの販売はひとまず終了し、現在は次年度に向け親株を、北九州の育種家の在津さんに届け、採種作業に入っております。来期の仕込み作業に入りました。購入していただいた方、本当にありがとうございました。そしてまた秋に再会したいと思います。
代わって切り花が作業の中心となってきました。ブプレリュームの出荷も昨年より始まっており、5日の初市に向け準備も始まります。アリアム類は曲げ作業が本格的に始まり、昨年より少し遅れて中旬より出荷開始の予定です。原油高騰の影響で暖房に使う重油も高止まりしておりますが、ここは我慢そして工夫しながら通常運転で出荷に心がけたいと思います。コロナもまだまだ予断を許しませんが、負けじと本年も突き進んでいきたいと思います。2022年もよろしくお願いします。
令和4年 元日 木村園芸 木村敏朗
宮崎のアナーセンさんにて、育種家の川越ROKAさんと一緒に
昨年も有難うございました。
切り花の風景とハウスに迷い込んだアサギマダラ