お知らせ

2014-06-07 18:51:00

 

6月1日(月曜日)のアリアム「昇龍」の販売を持って、26年産のアリアムを含めた全ての切り花の販売が終了致しましたことをご報告いたします。期間中お取引いただいた市場様を始め仲卸様、及び花店様そして木村園芸の花を愛しご利用いただいたすべての人々に生産者として感謝とお礼を申し上げます。ありがとうございました。

今年度の反省と次年度に向け、最後に販売の現場にリサーチも含め行ってきました。明確な目標もなくただ現場の空気を肌で感じたいばかりの視察旅行でしたが、なんとなく?感じたものは常に時代は移りゆく事と、継続性がなければ替わりは幾らでもでもあると言う現実でした。まさに競争の最前線のシビアな空気の中で感じ得たものは生産者として消費者を決して裏切る事無く、真面目に真摯な姿勢で臨む事でした。お金を頂いいると言うことに対し作り手としてはもっと謙虚になるべきだとも感じ得ました。

生産の現場では「TPP]で大揺れの昨今、花の世界ではもともと自由化されて入れ、縮小する国内市場を尻目に各市場輸出に向けた動きが活発になってきました。「スネークボール」「ダンシングパフューム」そしてこの「昇龍」と輸出実績を積み上げることが出来ました。さらにこの流れは大きくなるものと思われ、それに対応する経営もこれからは重要になってくるではないでしょうか。

これから何が売れますか?とか野暮な質問は無しとして、常に一歩前に出るべく空想を巡らせこれから消費者への提案を行い続ける事こそ大事だと理解しました。生産者が勝手に思う”売れるもの”実際の消費の現場での”売れるもの”このギャップを少しでも少なくする為にもこの空気から何かを感じたかったのかもしれません。ここ暫くは頭を空にして、れんこん作業をのんびりと行い、また秋に向けての構想を練りたいと思います。

 

 

 

昨年の12月から継続出荷していた「スネークボール」も5月26日の販売で終了しました。最後までご注文頂き応えられなかった事をお詫びすると共に次年度はさらに出荷期間の拡大を図っていきたいと思います。

 

 

 

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「昇龍」になれなかった花達ではあるが、地元市場だからと名前を変えて出荷し何でもかんでもお金にする姿勢はブランド確立には程遠いと感じ苦言を呈する。また冷蔵貯蔵した物をフレッシュ品として出荷するのも理解できない。まだまだ不安定要素は多々ありますが最後に残るのは本物だけと信じ、一人になっての三年目を迎えたいと思います。

 

2014/06/07    木村園芸    代表 木村敏朗