お知らせ

2014-06-14 21:50:00

 

 

 現地での確認も出来ず、本人と話し合うことも出来ず収束する運びとなりました。お騒がせの一週間ではありましたが、私の完敗である。何時から日本人は細かい規則がないと平気で道を外すようになったのか。常識やモラルは何処に行ったのか。花はもとより野菜及び果物は紛れもない生鮮農産物である。その全ての農産物は収穫された瞬間から死に腐敗に進むのが常識的に理解できる。それが判っていながら「生産調整?」と言う理由づけでで無期限の貯蔵を可能にする。もはやそこには消費者は存在せず、産地のエゴのみがまかり通る。これを組織グループとして担保し、お墨付きを付けられたのでは個人の私としてはもはや敵わぬ相手である。少なくとも私の知っているほとんどの産地は、鮮度保持には相当の注意と努力を行っている。早朝の採花から始まり、選花、輸送及び販売をすべてコールドチェーンで行い又はそうすべく努力している。採花日表示を有利販売に繋げるなど川上から川下まで一体となった取り組みが必要不可欠となっている今、川上がこのような有様は、一連の努力を根底から裏切る行為ではないのか。適当な時に切りだめをしておいて、相場を見ながら高いときに出荷する。競合するライバルが居なくなってからこっそりと出す。もうこうなっては相場なんて在ったものではない。

 個人としての出荷なら私は何も言うことは無い。1年貯蔵しようが、10万年貯蔵しようが個人が責任を負うからである。組織のブランド名を明記し出荷するからそこに悪意を感じるのである。今まで20年近く花を作ってきただろう。今まで自分の花を作り上げることが出来たか?出来てないだろう。なぜならば消費者を無視した花作りを延々と行ってきたからだと忠告したい。そしてまた今回も。これが現在の部会の代表であり、熊本のアリアムの代表とは誠に残念である。本来なら真っ先に汚名挽回に打って出るのが当然の職責ではないのか。本人自らやってるのでそれはかなわぬとしても。メンバーから金を集め、組織の名を付けて貯蔵物を相場に応じて出すこれら行為は、もはや良心の欠片も感じられない。花担当がいてのこの有り様である。残念ながらこれからも未来永劫この行為は続くのでしょう。 

 母の日のカーネーションの貯蔵問題で消費者を裏切る行為が取り返しのつかない状態を招くと業界は痛い程学んだのはないのか。先の地元花市場の株主総会での質疑応答で「出荷バケツを市場が責任もって洗って頂けないか」との事。新鮮な花を日持ちさせようと、切り口からのバクテリアの侵入による導管の詰まりを少しでも無くしたいとの思いである。貯蔵中に水替えするはずもなく、もはやこれら話とは次元の違う話である。普通の生産者はこのような些細なことでも注意を払いながら作業を行っているのである。「大きく立派な鯛でも腐る時は腹の中から」とはよく言ったものである。

 

 ことさら花の業界は長期衰退を経ている。なので花業界は「花っていいよね!」キャンペーンを始めフラワーバレンタインやいい夫婦の日や母、父の日と何かと盛り上げようと消費啓発に躍起である。そのベースにあるのは日持ちする花であって当然の事である。今一度胸に手を当てて聞いてほしい。花作りが金作りになっていないか。業界に出荷調整と言う名の保存の明確な取り決めは無いかもしれないが、だからと言って自分ならどっちの花を買うかは判りきった事である。今後は組織の自浄作用に期待したいが、このような守られ方をした部会が衰退し、消えていった例は枚挙にいとまがない。消費者に支持されたければモラルや良心は持ち合わせて当然である。次作から「昇龍」から名前を変える予定である。決して退散したのではない。来年も同じことを繰り返すことを回避すると共に、このままではこの花の成長は望めないと思うからである。だからこれからも遠慮なくこの最新技術「生産調整」をグループ全体で堂々と行使して頂きたい。もはや私には関係のない話である。最終消費者を含めた市場が審判を下すと信じているからである。今回、組織として一人の人間を守ったのかもしれない、金額にしてたかだか数十万円である。しかしブランドとしての信用低下は計り知れないであろう。禍根を残す結果となった事を残念と思いながらも、個人生産者としては数十年に渡り追い風になろう。

 私もまだ子供を育て実社会で当面生きていかなければならない。余りこのようなことを続けていては生きづらくなる。だから今後は余り関わりを持たずに生きていこうと思う。そうすれば腹も立たないのである。そして何時か大輪の綺麗な花を咲かせたいのである。アリュームの花言葉は「くじけない心」、蓮は「清らかな心」両方叶えることなく迎えた今日である。

自分の気持ちの整理後は、一連の記事は削除予定である。なぜならば、こんな情けない話は早く忘れて前に進みたいのである。