今年の夏はおかしい。二度目の梅雨が到来したみたいで相変わらず、不安定な天候が続いています。今朝の新聞でここ熊本市では8月になって雨が降らなかったのは21日の1日だけで、その内数十年に一回の異常気象とか言い出すのでしょう。また日本各地で被害も多発していて気象庁は本日今年の異常は天候を「平成26年豪雨被害」と命名しました。天候に左右される農業はもちろん影響を受けてか、多品目に渡り店頭価格の高騰が見られています。
そんな中、今年最初のパンジービオラの播種を先週19日に行いました。先に計画書を作成しそれに基づいて100品種程播種をしていくのですが、昨年より3日遅く播きました。これは近年の温暖化の傾向で冬の到来が遅くなり、お客様の購買行動に変化を感じたためです。つまりは販売の開始時期を約一週間ほど後ろにずらした訳です。全量直売を基本としているので、近年の天候に対応した措置になり理解して頂きたいと思います。
前置きが長くなりましたが、上記画像は今年の新品種の種たちです。一部在来品種の買い増しもありますが毎年このくらいは追加しております。多方面から取り寄せるわけですが、名前に乗せられついつい買っちゃうのもあれば、入手困難でネットで買うこともあります。メーカー試作もあり、新作に関しては一概に何がヒットするのか見当もつきません。しかしこの何か?が作る側の「わくわく」であり、最終的にはお客様の「わくわく」に繋がることになります。当初からこの路線で行ってる以上今更変えることなどできません。経営的には非効率的なこの作業、「わくわく」で飯が食えるか!と言われそうですが、最終消費者を意識しながらの作業は他の切り花などの生産物にも少なからず影響を与えます。つまりは生産者がどこまで顧客を意識して生産できているのか、ここに立ち返る作業がこのパンジービオラの生産直売なのです。
作り続ける理由はズバリ!「待ってる人がいるからです」
試作品ではありますが、一枚の播種トレーに20~30粒づつ播く作業は、ストレスもあります。
人手不足だったので、娘を緊急招集しました。
PS 今年は夕方まで播種作業が長引き、ビールによる祝杯もピザもありませんでした。上手く発芽すればいいのですが。