すっかり明けてしまいましたが、おめでとうございます。
昨年と違いどんよりした年明けになったのですが、今年もよろしくお願いします。仕事のモードはすっかりパンジービオラからアリュームを中心とした切り花に切り替わっております。数年前までは初市に合わせて正月も花切り、選花と慌ただしいい日々だったのですが、秋の高温傾向で半月ほど開花が後ろにずれ、正月らしい日々となりました。開けて数日後の新聞記事に農業界の戸籍調査の農業センサスで5年前から農家人口が1/4が減少したとの統計値が出ました。減っているとの日々の実感はありましたが、全国的にこうも減ってるとは衝撃でした。そして今日の記事で農家の負債総額1千万以上の倒産が増加で、過去30年間で最高の数、年100件をゆうに超えているとのこと、規模の小さい農家が多いとは書いてあったのですが、やっぱりそうだったかと、特に驚くこともありませんでした。物価高を含めいろんな要因があると思いますが、仕込みにかかる価格上昇分を、販売価格に転嫁出来ないと立ち行かなくなる。その状況は目前に迫っている。今までと同じ感覚で、同じ気持ちで営農をしていては直ぐにその渦に飲み込まれてしまします。農業も経営。経営感覚をしっかり持って、良い品物を作る。望む人に届ける。それに見合う対価を頂く。それでまたいい品物を作る。単純だけどその回転をしっかりした軸で力強く回し続ける。何も近道は有りません。上辺だけ似せた、似たような物は簡単にできる。作り手はディテイルに拘り、さらに上を目指していく。それには時間もお金もかかる。捨てることだって多々あるでしょう。それは自分が納得する尊厳とプライド、周りとの差を際立たせる為の最後の仕上げの工程です。しかし全ては、それを分かって選択していただける消費者の選択眼にかかっています。1億総中流から、格差が拡大しつつある現在において、地面にしっかりと足をねじ込んで進まないと、すぐに遭難してしまいます。
今年は丙午です。私も還暦になります。今更進んできた道を大きく変えることはできません。先にあろう光に向かって進んでいくしかありません。いよいよ人生の仕上げの時期に差し掛かっております。でもやることは今までと大きく変わりません。でも少しづつは変えていきたいと思います。そんな還暦の年にしたいと思います。60年の仕上げの年に、新たな気持ちでスタートを切りたいと思います。
本日より、アリアム「スネークボール」の出荷が始まりました。来週にはブルーパフュームも始まり、切り花の本格出荷を迎えます。同時に来期に向けたパンジービオラの採種の準備も進めないといけません。正月の充電を放電する時期になりました。本年もどうぞよろしくお願いします。
令和8年 1月 元日
木村園芸 木村敏朗






