この度、熊本地震の発生から時が経ちました。当地区は、震源から少し離れた場所でしたので県外の方のイメージ程被害も少なく最悪の事態は免れました。しかし全国の皆様からの温かいご支援と励ましに、どれほど勇気づけられたことか、言葉では言い尽くせません。本当にありがとうございました。
早期に復旧でき、通常業務に復帰できたのをこの場をお借りし、改めまして、皆様へ心より厚く御礼申し上げます。これからも熊本は、皆様への感謝の気持ちを忘れずに、明るく前向きに進んでまいります。日常を取り戻すことこそ最大の心配への恩返しと思っております。
一昨日、遅ればせながら今年のパンジービオラの初回の播種を行いました。夜に知ったのですが、この日が38.7℃でこの熊本市が日本一暑い都市でした。なんと言う巡り会わせ。今後に期待が持てます。メーカー品種と自己育種品種を半々で播いたのですが、育種品種に至ってはここ数年の品種の乱立で、過当競や、市場の熟成期で少し冷却期間だと思っております。市場を活性化させるには常に新商品、話題の品種を投入することがセオリーと言うのは分かります。しかし生産者個々はその様なヒットが常に打てる訳がありません。なので私個人の考えとしては、一旦ここで立ち止まって既存の品種をもう一度今の品種を磨いてみようとの決断をいたしました。もし、その過程で「これは」と言うユニークな個体で生まれた時には、然るべき人の判断を仰ごうと思います。
世の中には一所懸命自分の品種、ブランドを立ち上げようとする人が沢山居られます。私自身も以前はそうでした。なのでその方たちの活躍も少し距離を置いて、見てみたいと思います。正常な競争こそ未来ある市場に繋がることと信じて。買ってくれる方が居て、初めて作る人の存在価値が生まれます。苦難を経て復活する人、コメが安くても継続できる人、全てに残る理由があります。が、しかし農業は損得勘定だけではありません。綺麗に整地された田畑に規則正しく栽培される作物、景観だけでなく水の涵養や防災など、計り知れない社会貢献に寄与している。都会の人によってはその景色、故郷が心の下支えになったりもする。この地区もレンコン栽培を辞められる方が徐々に増え雑草が生い茂ってます。そしてそれは左右に広がりを見せつつあります。なんとも寂しい。収益を生まなくても管理には一定のコストがかかります。共同作業だってあるでしょう。それを一般の方には少しでも理解して、農産物の購入に繋げていただく。無力ですがそんな願いです。
人生はリスクとの戦いです。種を播けば仕事がたくさん発生します。生命を誕生させた訳です。そこから売る責務、責任が発生します。農業も経営、50%の生産管理。50%の販売管理です。今年もここからがスタートです。令和8年8月猛暑、よろしくお願いします。
発芽の無事を願って。





