いつまでも降ることのなかった今年の梅雨も、いざ降り始めると災害が出るほどの量だったりしたここ熊本も、来週には明けてくるとの予想が出ています。
すっかり間が空いてしまいましたが、4月上旬にブプレリューム出荷が終了し、生でのアリュームの出荷も先月で終わりました。並行して5月の末からはハウス蓮根の収穫が始まり、先月末からは露地蓮根に切り替わり、今に至っております。今週末からはドライ仕様のアリュームの出荷が始まります。ここ数年より大きく、より綺麗にと試行錯誤を繰り返してきました。やはり作るのが好きで、工夫するのが好きで、何より買って頂いた方の喜ぶ姿を見るのが好きです。やはり日本はモノづくりの国なんだと自分に言い聞かせ、奮い立たせながら今後も邁進していこうと思います。今年から蓮根部会の役員を拝命いたしました。20数名の生産者の作ったその蓮根を、毎日検査するのも仕事の一つです。そして改めて思ったこと。農産物にはその人の人柄が出るということ。不思議なんですが蓮根からその生産者の顔が浮かんで来るのですよ(笑)。
「農産物は人なり」
この歳になって改めて知ることになりました。そろそろ来月播種に迫った、パンジー、ビオラの品種選定が始まります。個人育種家さんによる目玉商品も構想に入っております。これからは少しマメにアップデートをするつもりですので、よろしくお願い致します。
全国初生「旅サラダ」にて
新年あけましておめでとうございます。
2019年が始まりました。すでに現場は、昨年12月の半ばより花壇苗の販売から切り花の出荷へ切り替わっております。元日翌日には、初荷をトラックにて送り出し、ホッとする間もなくすぐさま収穫作業に取り掛かっております。花壇苗の販売もほぼ売り切って終了し、来店していただいたお客様に最大限の感謝を申し上げます。人はいろんな事情を個別に抱えている。そこに目の前の花で何ができるか。花の持つ役割、何の隙間を埋めれるかを探しながら、生産は続く。作ることの難しさもさることながら、売ることの難しさを感じる、しかしそれ以上の楽しさや喜びがある。こうやって年に一度、お客様と接し販売することで気付くことがある。第一に真面目に生産すること。花に出来ることは限られているかもしれないけど、花にしか出来ないことがあることを気づかされる。その思いを胸に少しづつ前に進んでいきたい。これからアリュームを主体とした出荷が本格化してきます。作り手の気持ちと買い手の気持ちが繋がって初めて、商売が成り立つ。そこは作り手の「ものづくり」に対する「誇り」が二つを結ぶキーワード。今の時代似たようなものも出てくるでしょう。しかし真似出来ないものはものは「誇り」であり、ものに込めた「信念」だということ。個人生産者と非常に弱い立場ではありますが、この二つの気持ちを持って2019年波乱の年を突き進みたいと思います。
2019年 元日
木村園芸 代表 木村敏朗
アリアム「ブルーパフューム」が出荷の時期を迎えました。「ダンシングパフューム」は中下旬からになります。
アリアム「シルバースプリング」も発雷してきました。
ブプレリュームは継続出荷中!
花壇苗の販売は完全に終了しました。期間中に個人育種家さんとの出会いがあり、来期はパワーアップした品種群が登場の予定です。
今年もよろしくお願いします。
異常な高温が続いた今年の夏。この夏を乗り越えた、たくましい花達をやっとお披露目するに至りました。高温の影響で発芽率は平均7割ほど、デリケートな品種に至っては1割ほどの発芽になった品種もあり、悪戦苦闘の日々でした。このような苦労が有ったことは気にすることなく、スクスクと育った花たちを遠目で眺めていると、こんな苦労はとっさに彼方へ吹っ飛んでしまいます。猛暑の揺り戻しかここ最近は朝晩の冷え込みも急にきつくなり、待っていたかのように株も充実し発色が優れてきました。お客様からここの苗は丈夫と聞くことがあります。それはひとえにこれから嫁ぐであろう環境と同じ境遇で育てあげたに尽きる。暑さも与え、寒さも与え、渇きも、雨も、風も、すべて適切に与えることでストレスに対する耐性を持った株に仕上がる。「枯れたら保証します」とあえて表で言わないのは、枯れないように作っている自信の表れと思ってください。(しかし枯れたらごめんなさい)
相変わらず辺ぴなところで商売しておりますが、申し訳ございませんがここまでたどり着いてください。あなたを喜ばせる何かがあるからです。超目玉商品はございませんが、いつもと同じ品ぞろえとなっております。新色のネメシア、お初のビデンス「ホットオレンジ」及びガザニア「カナリアスマイル」ディアスシアはおススメです。販売時間は10時から17時まで、毎週水曜は定休日、期間は12月16日(日)までの期間限定です。
2018年猛暑を無事乗り越えた元気な花たちが田んぼでお迎え致します。
木村園芸 園主
ブプレリュームも茎立ちを始めました。来月中ごろには切れ始める予想です。
スネークボールも順調な生育です。
試作のトルコギキョウは今年から本作になりそうです。
播種後は連日の猛暑及び熱帯夜で過酷な状況におかれ、発芽率は最悪でしたが無事に発芽した苗は、たくましく順調に生育しています。プラグトレイの中で窮屈になった苗たちは、次の転居先をせかし始めました。
「あーやりたくないなぁ!」
そう暑い中、地獄の鉢上げ作業の始まりです。農業は厳しいな~、埃で鼻の穴まで真っ黒になりながらの作業は「しばし童心に帰ると」自分に言い聞かせながら黙々と進む。しかし暑いので二日に分けて約10,000ポットに土を詰めました。整然と配置されたポットを眺めながら、うむうむとご満悦です(^^♪
そして翌日からは楽しみの鉢上げ作業の始まりです。
100品種ほどを販売時のレイアウトを考慮しながら鉢上げ作業、土詰めに参加しなかったYさん、何食わぬ顔で今日から作業です。椅子に座って鼻歌が聞えて来そうなくらいの好環境で作業されてました。
ここに来てやっと朝晩の気温も低下し始め、昼は30℃朝は20℃下回る気候になってきました。このタイミングでブプレリュームの及びスネークボールの定植が始まりました。やはり秋は来るもんですね。もちろん定植作業後はしばらくは筋肉痛で動けません。遠くを見渡すと台風24号も接近しております。大型台風がちょくちょく襲来する時代になりました。施設の高度化にはお金もかかるし困ったものです。今月末にはビオラを中心に開花が始まるでしょう。実りの秋に確実に近づいています。しばらくは球根類の定植作業が続きます。来月半ばには今回の鉢上げ分はすべて開花予定になって、お会いする日も近づいてきました。
【日テレ系 「高嶺の花」公式インスタより】
今年の猛暑に伴ってか、連続して台風の脅威にさらされてる今日この頃ですが、19号が西側に逸れ安堵しているところです。8月の上旬で蓮根の収穫も終わり、少しゆっくりしたところで冬春に向けた花の準備が始まりました。その中で先週、第一章(全6話)が終了した日テレ系「高嶺の花」で当園のアリュームが二箇所使われたので紹介したいと思います。第4話でもも様お部屋でドライにしたシュベルティを着色した状態で使っていただきました。終盤で妹のななちゃんが目隠しされて宇都宮君と生けてるシーンで昇龍が登場しました。第5話でも壁面の装飾にシュベルティが使用されていました。
「人と同じことをやっててもなぁ」と思いながらも、まずい方向に進んでいるかもと不安になる気持ちを払拭してくれる出会いでした。これだから農業はやめられない。二年前に伺ったご縁と、迷うな作り続けろ!とエールを送られた気持ちです。来年100周年を迎えられる三田の花茂様,有難うございました。さらに大きく、美しく進化出来るように努力したいと思います。
最後にこの番組をきっかけに若い世代が、花に興味を持ってくれること、いけばながかっこいいと思ってくれること、花の世界が素晴らしいと思えることに繋がれば業界の端にいる者として、嬉しく思います。
【日テレ系 「高嶺の花」 公式インスタより】
【高嶺の花 画面キャプチャより】
次は10月出しのブプレリュームを播種しました。高温期なので試験的な取り組みです。そして昨日、2018年パンジービオラの播種をしました。台風接近で残暑厳しい中1万数千粒、約100品種ほど播きました。播種後は催芽室で発芽を促し、いつもの記念事業で乾杯です。
3年ぶりに種のピッキング作業をしたYさん、昔の感を取り戻していただいて感謝いたします。
自家製のタヒチスイカ、来年は量産いたします。
最後にお決まりはこれです。
約一週間後に出庫、展開となっております。それまでに気温が下がっていることを願うばかりです。