お知らせ

2015-09-24 16:06:00

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 9月もお彼岸を過ぎ、朝晩はだいぶしのぎ易くなってきました。例年ならば順調に作業も進み、花達もこの頃の気候に元気な姿を見せてくれたでしょう。しかし今年は例年になく気象災害に見舞われました。台風直撃は九州の西岸を中心に局所的ではありましたが、進行コースが少しまずかったですね。平成3年の19号(リンゴ台風)を連想させるコースに当初から最大限の警戒モードでしたが見事に一撃をいただきました。その後の鬼怒川の決壊のニュースに、自分のこれしきの被害などと言い聞かせながら復旧作業をいたしました。最近では阿蘇山まで怒り出し降灰に悩ますことがないように祈るばかりです。今回の多方面にわたり被災された方の早期の再建を祈るばかりです。それにしても自然の猛威はただただやり過ごすしかない人間がいかにに非力か再認識させられました。

 余談ですがその間、いろんな農業者と話した中で直撃の朝2時からハウス横にて停電時の緊急対応と、待機していたところのハウスは何事もなく、反対に新品のビニールに張り替えたばかりのハウスにもかかわらず、朝まで熟睡の所有者のハウスはものの見事に飛んで行ったと、童話にでもなりそうな話を伺いました。しかも保険にも辛抱して加入してなかったとオチまでついていました。私の場合はと言うと、眠れず風が止むまで自宅待機で、停電後風が弱くなった頃を見計らって行くもご覧のありさまで、他にやることがなかったのか反省しきりでした。やはりもっとハウス(作物を含む)への愛が足りてませんでした。

 そして一か月後の本日、復旧ハウスにて最初の花が咲きました。今年は手がかかった分だけひときわ美しく輝く一輪です。

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先週からは初回の鉢上げ作業が始まりました。これもまた重労働ではありますが、ハウスの再建に比べたら楽勝です。

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2015-08-22 14:52:00

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お盆休みも終わり、本日2015年パンジービオラの最初の播種が始まりました。いつものように同じ内容で事は進むのですが、これが農業の本質です。日々胸がときめく事があるわけでもなく季節のに合わせて同じことを繰り返す。なんと単純なことの繰り返しで可哀そうと思われる方もいらっしゃるでしょうが、半分は当たっています。昨今ネット上から他者のデザインをコピペしてはい出来上がりました。と通用する業界からすれば、売れるか分からない新商品を世に出しても植え付けから一年がかりは当たり前。また広く認知を受けようと思えば最低でも10年というスパンで、継続を必要とされる産業としてはうらやましい限りです。アイデアを物に変えて対価を得る。そこにはエネルギーと、顧客の喜びと、プライドが一つも欠けることなく必要と思うのですが、楽に儲かるということは、これらをどこかに置いて行くと言う事かもしれませんね。繰り返せるのは「待っている人がいるから」当園にはこれを四番目に加えときたいと思います。

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初回はパンジー40品種、ビオラ80品種を計画しました。まだ暑い時期の育苗で伸びにくいビオラが多めになります。

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前日からプラグトレイに用土を詰めておきます。

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気を使う作業でストレスが溜まります。1品種100粒ほど播いていきます。

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播いた後の覆土作業。今年は次女の手を借りました。

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これは私へのご褒美。発芽の無事を祝って乾杯です。

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これは協力者へのご褒美。

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こちらは私へのご褒美。とご褒美が多い2015年の最初の種まきでしたが、皆様のご期待を裏切ることのないようにしっかりとしつけ育てていきたいと思います。それでは二か月後にお会いしましょう!

2015-08-20 14:10:00

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 今年のれんこんの生産販売も、月遅れ盆を前に無事終了いたしました。五月に入ってからの低温長雨が災いし、日照不足による収量減の単価高で推移しました。また不作年ではありましたが個人差がハッキリと出た年でもありました。日照り年で好条件の場合は遊んでても豊作となり、そういう人ほど声高に自慢話が聞こえてくるのですが今年は鳴りを潜めていました。やはり農業は経験と勘。頭の中に蓄積するもよし、日々のデータを記録し例年と比較検討するもよし、やはり状況に応じた対策をキッチリやっている人はそれなりに収量を上げていました。

 また「瞬!れんこん」をご利用いただいたお客様、ありがとうございました。お盆直前にお花屋さんに注文していた蓮の葉が手に入らないと緊急に問い合わせしてこられた関西の方に、蓮の葉を無事届けることが出来、父の初盆に供えられたととても喜んでくださり生産者としてはうれしい限りの出来事でした。

 八月に入ってからの猛暑で老体も相当ガタが来ていて暫くはゆっくりしたいところですが、盆明けのパンジービオラの種まきの準備をしないといけません。

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 先ずは今年の購入種子を前に広げイメージを膨らせました。特段の新商品は無いのですがパンジー「フローラルデイズ」や「ぞうさん」シリーズ、また種子での販売が無くなった「ミュシャ」などがやや注目です。パンジービオラも品種改良も熟成期に至ったように思えます。八重品種がちらほら出てきてますが、旋風とまではいかないようです。そういうわけで種苗会社さんも種子の販売に多少苦戦されているようです。だからこそ薄利多売ではなく、「定番品種を丁寧に作る」と当園の従来からのポリシーをしっかり守っていきたいと思います。そのことをより大事にしないと業界そのものの衰退に繋がっていくのではないかと危惧します。自分の出来ること、その存在意義を確かめる!その信念でこれからもやっていこうと思います。

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蓮の実は2,000年も土の中で眠ってても発芽する能力があります。食べると長生きするかもです。

2015-06-30 17:30:00

 まだまだ梅雨明けの声を聞かない現在、例年を上回る雨量で野菜の生育も鈍りれんこんも例外ではありません。先月末からの出荷も現在はハウス物から露地物へ作型が替わってきました。例年はハウス物からご案内を差し上げるのですが、こういった状況の中遅れたことをお詫び申し上げます。露地物に代わって試し堀をした結果、満足できる品質になり販売をできる状況になったことをお伝えいたします。詳しいご案内はメニューの「瞬!れんこん」の中にありますのでご確認ください。残り一か月と10日、体力の続く限り頑張りますのでよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

2015-06-30 15:48:00

 昨年12月より出荷していたアリウム類の出荷も、先月末の「スネークボール」及び「昇龍」をもってすべて終了したことを報告いたします。長期間のお取引ありがとうございました。ここにお礼と感謝をお伝えいたします。

 出荷の終了に合わせて、個人生産者として3年目の総決算として関西圏の市場に販売状況の視察に行ってきました。生産側の理論と販売側の理論のずれをなくすのが主な目的ですが、消費の現場をただ純粋に見たいのいうのが正直なところです。自分の生産した品物が現場でどう評価され、売れているのか又は売れてないのかを拝見するのは多少の勇気もいります。市場内に多数ある仲卸を前に、一度は遠ざかった足をせっかく来たんだからと訪問し、ヒアリングするのも覚悟もいりますが、生の声を聞ける貴重な体験です。色々と書きたいこともありますが、結論から言うと生産者、市場(花屋さん含む)及び消費者がすべての立場で利益が出ることが大事ということでしょうか。ごく当たり前のことですがこれが意外と難しいのが現状です。

 安易に今売れている物の類似品を作って手っ取り早く儲けるのは、簡単なこと。作る側が信念を持って買って頂けるその思いを伝える。だから感動があり喜びもある。花は人である。花が人を作る。そのモチベーションを高く持ち続けなければメッキはいずれ剥がれるであろう。何時、誰にポテンシャルの高い花をどのようにして作るのか!この一点にフォーカスをキッチリ合わせ行きたいと思います。狙うところは、自分らしさでありそう来たかと思っていただきたいところ。しばらくはれんこんの作業をのんびり行いながら、来季に向け構想を練りたいと思います。

 今年は特に国外に対して大きく実績を積むことが出来た年でもあります。しかし病害虫発生時の検疫の問題や安定量の確保などクリアする課題も沢山あります。来季に向かってそれら問題点をクリアし、国内の販売と合わせてさらに努力を怠らないようにしたいと思います。

 生花としてのアリウムの出荷は終わりましたが、今期より本格的にドライアリューム(仮称)に挑戦し、出荷の準備をしています。現時点ではピンとこないと思いますが、秋口の需要期に向け仕上げていきたいと思います。