お盆休暇も昨日で終わり、晴天で高温続きだった今年の夏も、最近は珍しくぐずつい天候となっております。
先週までは蓮根の収穫で忙しく、気温高で体力的にも限界が近いと感じる年でした。「この国の食料を作っているのだ!」と言う自負がなければめげちゃいますね。今日からはまた花の作業に切り替えを予定してますが、さぼっていたのでその前に一年を軽く総括したいと思います。
1月のスネークボールの制作現場ですが、見て分かるように手作業ですべての工程を行っています。理想とする曲がりを時間に追われながらすることには、熟練したスキルを必要とします。この手間暇かかる商品だからこそ、人の心に刺さる商品づくりを目指しております。あーだこーだ言いながらこれからもスタッフ一丸となって理想の形を目指していきたいと思います。
次に昨年の熊本地震で被害を受けたハウスの再建作業が始まりました。復興需要で資材高騰、作業員不足で細かい要望は届かない中での作業です。間に合っただけでも幸せです。
災害に強い耐候性のハウスにしましたが、業者に優しく生産者には厳しく借金が・・・。しかし心機一転頑張ります。
今年もありとあらゆるアリューム類を出させていただきました。マニュアル?無いないそんな物。何が売れるか?そんなの分かっていたら誰だって億万長者。強いて言うなら最終的にお金を頂くエンドユーザーに他ならない。常にもがき、悩み、少し自惚れながら道を探る。常に目指すところは自分らしさ。同じ品目でも仕立てを変え世に問うてみる。反応を伺い方向を微調整し需要を再度探る。需要があれば拡大しなければ撤退する。その繰り返しの中で、本当に必要とされる品目を生産する生産者を目指す。「こちらの商品を買ってよかった、儲かった、喜んでもらった」これが販売の王道だと思います。人口減少の中にありながら、生産者も高齢化による廃業や単価安での野菜への転換で生産量も不安定になっていくでしょう。卸売市場も再編の機運の高まりの状況で、このような混沌とした状態の中だからこそ、しっかりと周りを見渡し、確実にまた素早く変化に対応する経営を目指さなければ生き残れないでしょう。花作りは終わりなき創造産業。感動があってこそ道は開ける。
今年の視察研修は足元を固める意味で福岡県久山市の久山植木㈱様にお邪魔してきました。福岡ではトップクラスのお花屋さんで、レベルの高い消費者で混雑してました。担当していただいた専務はとても勢いのある方で、これからもこの業界を牽引していかれるでしょう。今のマンネリ気味の業界に必要な起爆剤が欲しいと言っておられたのが印象に残る旅でした。さりげなくドライアリュームのサンプルを提案してきましたが福岡に定着するのはこれからでしょうか。
6月の未生流の会報に載せていただきました。有難うございました。
現在はアリュームのドライ仕様を出荷しております。
大田花き様のウェブサイトのショールームで当園を紹介していただきました。有難うございます。載せて頂けたことでどれだけ力強いエールを頂けたことか。これからも頑張らせていただきます。
さぁ、いよいよ始まります!
パンジービオラの播種、一年振りの作業ですがここに来てまた会いたいという気持ちが強くなってきました。
頑張ります。今後ともよろしくお願いいたします。
先月末で花壇苗の販売も終了いたしました。今年も多くの方と再会することが出来、非常に感謝いたしております。4月に熊本地震があり種まきの段階では購入者を減少と予想し、控えめの生産にしようかとも考えました。その後再考しこんな時だからこそ花の存在が大事だとの考えにたどり着き、残っても仕方がないつもりで例年の生産量を維持しました。結果これで正解でした。震源に近いお客様からの一言
「地震で家も花壇も押しつぶされたけど、片隅にでも花が少しでも無いと生きる気力がわかない」
生産者として利益を上げるためだけの仕事ではなく、少しは社会に貢献できているのかなと感じる一瞬でした。最高の思いを与えてもらえました。12月に入り残量も僅かですが継続販売を致します。ただし常駐ではなく臨時対応になり入り口付近の押鈴でお呼びいただければ誰かが駆けつけます。手入れも出来ませんのでその分ディスカウントさせて頂きます。葉ボタンなどは今が旬です。今後とも宜しくお願い致します。そしてありがとうございました。来年に向け力をたくさん頂きました。
代わって作業の中心となるのは、当園オリジナルの「スネークボール」の制作作業です。御覧のように非常にアナログな作業となっております。
そこが売り!そこが個性!そこが日本人!
との思いで作業は進んでいきます。物を作り上げるのは人には言えない厳しさがあります。しかし需要が有るなら必ず生き残れるし、なければドロップアウトせざるを得ない厳しい世界だと思っています。だからこそ挑戦したい。自分を試してみたいと思えるのです。年末にも一部出荷可能と予測いたしますが、基本的には年明け後の出荷となります。よろしくお願いいたします。
紹介が遅れましたがフローリスト2月号の記事です。作る勇気とエネルギーを頂きました。
最後に現在出荷中の花で「ブプレリューム」があります。秋の気温高で出始めは短小ものが多かったのですが、90㎝オーバーの本来の規格が揃ってきました。これから4月までの継続出荷を予定しております。こちらもよろしくお願いたします。
ここ最近は秋という季節を全く感じず、すぐに冬になるといった感じです。先週まで夏の陽気だった気候も今月になるや否や、最高最低共に急降下し朝方は10℃以下の冬となりました。そしてこれを今や今やと待っていたのが、パンジービオラ達です。花色が鮮明となりグッと目に訴えてきました。ビオラは既に全開です。遅れていたパンジーも開花を始めました。今が乙女たちの嫁ぎ頃ですよ。来店お待ちしております。
PS:基本的に今月末までの営業と毎週水曜日が店休日となっておりますので、ご注意ください。
10月に入っても真夏日が一週間ほど続き、心地よい秋はいったいどこに行ってしまったのか。この全国的な猛暑も、ここに来てやっと退いて頂けることになり待望の秋の到来です。しかし消費者の要求は暑かろうが寒かろうが時期が来れば当たり前のように有る訳で、そこにピタッと合わせるのがプロの仕事でお金を頂けるわけなんですよね。
失敗の言い訳は幾つも準備はできますが、そうならない為に過去の経験と生産者としてのプライドが許しません。例年と同じく準備はしておりますが今年は心配事が一つございます。それは地震後の花の需要がどこまであるのか読めないことです。震災で甚大な被害を受けられた方は、こんな時に花どころかとおしかりを受けるかもしれません。しかし逆にこんな時こそ心の栄養の花が必須と思われる方も居られるかもしれません。この農園も昨年の台風に続き今回の地震でハウスに歪が発生しました。でも作る環境は残っています。花を含め植物はそんな事には不満は言いません。暑かろうが寒かろうが然りです。当たり前のように毎年発芽し、大輪の花をたくさん咲かせそして朽ち果てていく。この生き様こそが私、生産者も含めお客様に買って頂く最大の理由じゃないでしょうか。「ただ黙ってひたむきに生きる」
今週末の販売開始に向け急ピッチで準備をしております。会員様にはハガキでの案内も近く届くと思います。熊本がまだすばい!
気温低下と共に生育も加速してきました。
ププレリューム
スネークボール
パンジー&ビオラ
先月末に熊本地震で行えてなかった「一人反省会」を敢行しました。地震から三か月経ち、気持の充填も出来心配して頂いた方へのお礼参りも兼ねた旅でした。今年は関東方面に行かせて頂き、お取引のあった市場の仲卸様と小売店様では業界ではトップクラスの方々の店舗に寄らせて頂きました。
聞きたかったのは二つで、一つは自分は必要とされているのかとの問い。二つ目は今後目指す方向としては今の延長線上でいいのか。この二つを確認したくて、1,300㌔で7時間をかけて新幹線で行ったのでした。ネット社会の今、同じ規格で同一品質ならば一円でも安く買うのは、至極当然。言い換えれば人と同じことをやってても結果は見えてる。もっと自分らしく、もっと思うがままに感動を伝えるべく・・・このことは意識はしていたが、結果は「もっと弾けろ!」と言うことで、「ホントですか」と思わず切り返すありさまで、いやいや都会は違うな~と十分すぎるほどのエールを頂いたと思っております。ここで充電した気持を元にまた一年間の花作りが始まります。花作りは人づくり、個人でやるからには相手と一対一の真剣勝負で不要な花を買い支えてくれるほど世の中は甘くない。必要とされるように変わることも大事になろう。少し調子づいてますが、ここにまた今シーズンの自己の表現が始まります。
7月13日から30℃以上の夏日を連続40日近く、35℃以上の真夏日11日記録していたここ熊本も、一昨日よりやっとこれらから解放されました。10日前に播種したパンジービオラも一時はどうなることやらと思っておりましたが、真っ先にこの心地よさを感じていました。効率的に大量生産すればコストも下がるだろうに、あえて真逆の生産方式は熱烈なお客様の支持があっての事。今更変えろと言われてもそれは止める時。それまではレトロなこのやり方でお付き合いください。腰も痛いし、目もかすむけど負けません。
そしてお決まりは、発芽の無事を祝って!
そして6日後、圃場に展開する。
ブプレも始まりました。
今シーズンもよろしくお願いいたします。