先週より2℃、3℃と連続して冷え込み、やっと本来の天候に近づいたと喜んだのも束の間で、今日はまた半袖で作業できる状態にほとほとうんざりです。気まぐれな天気の神様に翻弄されながらも、パンジービオラの販売は何とか折り返し地点を超えたみたいで、中間報告をしてみたいと思います。
今季は中盤に非常にゆったりした販売ペースで、気温高の状況で改植が中々進まないのではと頭では理解しながらも、少し飽きがきたのかなと若干弱気になった時もありました。が、しばらくしてなじみの顔をちょくちょく拝見し、賑わいを取り戻した時に、やはり間違ってなかったと、その笑顔に勇気と自信を沢山頂きました。
生産者として成すべきこと
お客様の信用を裏切らないこと。如何なる気候の変動でも安定した品質を保つのは理想ではあるが、品種毎の特性をさらにしっかり理解選別しメーカーと共に改善に努めること。それらの事柄やその時々の状況をお客様にアナウンスし理解していただくこと。今年古い品種なのですが、「フロステッド・チョコレート」と言う品種が非常に人気がありました。地味な色目なのですが、今度の品種選びのヒントを頂いた気がします。メーカの宣伝に踊らされることなく、キッチリとお客様の望む品種、木村園芸ならではの品種、そして安定した品種特性でさらに魅力ある売り場を築くこと。
当園は、お客様に選んで頂いている。そして育てられている。変化を恐れない。常に忘れないように心がけたいと思います。
画像はブプレリュームの初出荷が昨日より始まりました。生育記録が飛んでいきなり出荷で申し訳ありません。おいおい記述したいと思います。
有明海が近いこともありシェルのコンテナに山口さんが素敵な寄せ植えを作られたので紹介しときます。プラチナケールがやっと色づき始め、クローバがいい味だしています。Y’sギャラリーに加えたいと思います。
アリアム「スネークボール」も本日より曲げ始めです。久しぶりにマゲラーズの方々の参戦です。一緒に良い曲りを作りましょうね。永富さん、平野さん頼みますよ。
どこかで聞いた歌のタイトルみたいですが、10月の半ばに始めた販売から3週連続の雨はさすがにもう勘弁していただきたい。当園だけ雨が降っているわけではないのですが、のぼせあがった人間への天の思し召しと、無理やり自分を納得させています。今後の好天に期待したいところです。
そんな不安定な心情の中でも会員(当園に登録)の方々に、悪天候の中でも来て頂けると、多少は気持ちも落ち着くところです。上の額縁ハンギングはそんなお客様の一人、島町にお住いのKさんです。毎年額縁ハンギングのリフォームを依頼され、今年で4年目になろうかと思います。これからの1年また楽しんでいただけたらと思いま。、このような客様との繋がりもまた嬉しく思い、大事にしていけたらと思います。
リースハンギングが充実してきました。通い額縁ハンギングに加え、通いリースも今後の展開として面白いのではと思っております。今日より「Y'sギャラリー」を開設いたします。購入もよし、リースもよしで是非覗いてください。
最後に紹介するのは、まだまだ気温も高く着色も今一ですが、形としては充実してきた葉牡丹群(左はプラチナケール)です。そろそろ来るであろう木枯らし1号を待ち望んでいます。
パンジービオラの販売開始から10日ほど経ちビオラは、ほぼ全種開花(遅咲きのバレンタイン等は除く)し、パンジーは現在約2割ほどの開花の状況です。この時期は切り花の植えつけも最盛期でいろんな作業が同時に進行します。ハウス入口の寄せ植えもかなり充実してきましたので、これらをダイジェスト的に紹介します。
18日に第2圃場にてアリアム丹頂を植え込みました。1穴に2球ずつ地道に植えこんでいきます。手前の方はニュースタッフのNさんです。身体中にエレキバンみたいなのをいっぱい張っての作業です。すみません、こんなつもりじゃなかったでしょう。
ビニール被覆をした後に、第2ステージのブプレリュームとスネークボールを定植しました。
最後は売店前の寄せ植え群を一部紹介します。
以上を作成されたベテランガーデナーのYさん。今後は作品集(ギャラリー)として『Y's ギャラリー』をオープンし、今後の作品も含め紹介していきたいと思います。
当園の主力であるパンジービオラが、ある程度咲いてきましたので本日より販売を開始しました。しかし今まであまり降らなかった雨が今日に限り、こんなにも降って残念な幕開けでした。今回はパンジービオラは開花速報で紹介していますので、それ以外の品種を少し紹介しようと思います。
パンジービオラに次ぐ当園の看板商品となった「ディアスシア」です。昨年好評だったボールドピンクを含め全5色を用意しました。見た目はか弱いのですが、熊本の寒さにも耐える耐寒性があります。花の数が少なくなった時は、全体の半分ほどと霧戻すとまた吹き上がってきます。雨に当たってへたるのと夏の暑さが苦手です。宿根化する場合もあります。
次に紹介するのは「バコパ」です。これも当園で積極的に薦めております。上記の可愛いピンクリングを始め大輪のライラックを新たに加え全4色用意しました。耐寒性もあります。これも花が少なくなったらディアスシアと同じように切り戻しますが、すこし軽めの方が安全です。暑さ、切り戻しのショック等で突然枯れることがあります。
これも定番商品の「ヒューケラ ドルチェ」で白山貿易さんより取り寄せました。この葉物の登場で寄せ植えがぐっとお洒落に楽しむことが出来るようになりました。宿根化し大株になります。和名はツボサンゴ、初夏に白い花を付けます。全6色用意しました。
後は後ほど紹介いたします。
この言葉は2005年スタンフォード大学での卒業式に行った故スティーブ・ジョブズ氏の講演での言葉です。
昔、コンピュータがまだ高価だったころキーボードを使い端末(当時はワークテーションと表現)を使いコマンドと言って命令文を一行づつ入力し、プログラムを作ったり、コンピュータを操作していました。その複雑な操作に専門的な知識もかなり必要としました。その後、MS-DOS(後のウインドウズ)の終盤にマッキントッシュがデビュー。
マウスを使った操作に直観的で分かりやすい、自分の机に書類を広げているような(ウインドウ)感覚に感動しました。専門家にしか扱えなかったコンピュータが、誰でも扱えるようになりまさに革命が起きました。しかし、マックはデザイナーなどの業界人に人気が高く、私とは距離があり手を出すことはありませんでした。(一種の憧れでした)
この直観的で誰にでもわかりやすい操作性こそが、後のパーソナルコンピュータへの普及の引き金になり、これに影響を受けたビル・ゲイツ率いるマイクロソフトとの開発競争があったからこそ現在の情報に満ち溢れる?豊かな世界があるのでしょう。その拮抗しながらも健全な競争こそが、発展する産業の礎になっているのでしょう。それは保護主義の行き過ぎた農業界にはとても必要なことのような気がしています。亡くなる一か月前にビル・ゲイツ氏と食事をしたことを後になって知り、何を話したか定かではありませんが、貴重な最後の晩餐だったのでしょう。
農業の世界ではよくお金は畑に落ちている。それを拾うのが農業だと言われます。偉人であるジョブズ氏の言われることはよく理解できませんが、ハングリーとは拾うアンテナの感度、愚かとはそれを貫く信念だと勝手に解釈し、何のために今農業を行っているのかと再度問いかけてみようと思います。
好きならば誰が何と言おうとも自分を信じ前に進めと
ありがとう スティーブ
http://www.youtube.com/watch?v=87dqMx-_BBo
画像は今週の販売開始を前に見本ポットを作ろうとしているところで、適当に集めたら可愛かったので、さらにロウ引きのお洒落なトロ箱に入れたらお菓子の詰め合わせみたいになっちゃって。
どうですかこんなお歳暮『愛・ビオラ』です。