お知らせ

2011-04-26 06:16:00

アリアムは先週ピークを迎えましたが、たいした山にならず金峰山(近くの山)ほどで済みました。これは昨年からのグリーンベリーの開発による前進出荷の効果が、かなり寄与したものと思われます。それに加え最近の低温傾向で、開花遅延が発生。さらには選挙?も手伝い現在の状況になっており、だらだらした出荷が続いています。季節商材の花のトップピークを如何にになだらかにするかが毎年の課題で本年においては一安心と言うところです。

この流れで本来なら出荷をセーブしたいGWも、安定した出荷が続きそうです。5月8日の母の日を前にカーネーションを中心に相場も徐々に上がってきていてぜひとも踏ん張りたいところです。

画像のアマガエルは出荷で忙しい最中、曲げを手伝っているのか茎の上でひたすら踏ん張っています。しかも一時間たってもピクリとも動かない。他種のカエルは人が近づくだけで逃げるのにこのカエルはふてぶてしいというか、当園の主を気取っています。

エリカ様、カエル様、そこお邪魔なんですそろそろ花切りたいのですが、お退きになって頂けますかと、お伺いを立てながら作業は続きます。


(スクエアー鉢にキャラメルを、中心にフリズルのソフトアズールリモネッテを配置)

この頃種苗会社から来期に向けパンジービオラの種子の営業活動が活発になってきました。当園も計画を済ませし、オーダーを始めないといけないのですが、まだ昨年のレビューがまだ終わっていません。とりあえず印象に残ったのは、写真のキャラメルシリーズとHIJの看板品種のバレンタインアンティークです。
HIJさん、とりあえずですからね。

今後の作業を急ぎます。


(猫足円すい鉢に、バレンタインアンティーク、下にセラスチュームを配置)
2011-04-16 21:54:00

満を持して期待の新人、ピンク・ジュエルが本日デビューしました。しかしたった一箱の20本。彼女専用に作った訳じゃないのに新しく準備した箱も驚くほどイメージ通り。

こうも上手く行き過ぎると、決まってこけるのが世の常なんです。いい人に出会うといいんですが。1つ難点が。臭いが彼女にそぐわないんですよ。ズバリタンスの匂い?。ごめんねこんな表現で

しかし臭いを覆い隠す長所の数々。後2回ほど出荷予定です。

先輩たちもてんやわんやの状態です。来週には一つ山が来ます。市場の皆様、よろしくです。
2011-04-12 06:44:00


昨日を最後に昨年11月より長期間出荷してきたブプレリュームが終了しました。この加温ハウスにはスネークボールも作付しているのですが、後作のれんこんが導入ぎりぎりの状態で、やむなく整地せざるを得ない状態です。完全に切り上がってなく可愛そうですが、ここは潔く?れんこんに繋ぎます。
 
 後作に水作のれんこんを導入するのは、連作障害を防ぐ為にも重要な事で、畑作であるブプレ、アリアムが選択吸収した養分の残り、その根に住みつく特定の微生物などを、水を入れ他作を入れることでリセットする狙いがあります。
 
 この酸化と還元、大量の有機物を米ぬか(微生物の餌)で土に戻すこと不思議な現象が発生します。なんとカブトエビや豊年エビが外から入れた訳でもなく自然に発生してくるのです。3億年前から進化していないこれら生物はいったい何処からやってきたのか、改めて自然界の不思議さに緻密にプログラミングされたアルゴリズムがあるのではと、想像を掻き立てられます。

 農薬に極めて弱いこれら生物が今年も発生すれば、カブトエビれんこんとしての販売に夢を膨らせます。

非常にダイナミックな、これら一連の作業の48時間を報告いたします。


金曜日 朝
 ブプレリュームの残りを切り、ネットを回収。


昼 
 支柱を片づけ、整地


米ぬかと発酵菌を含め肥料を散布


夕方
 再度、丁寧に耕運し入水


土曜日朝
 早朝より代を掻き(入水後に均す)、別の圃場で準備していた種れんこんを植えつけ(れんこんの種はそのまんまのれんこんなんですよ)


日曜の朝には全て終わってました。
 ハァー

2011-04-02 23:36:00
      ここ最近の晴天に加え、気温も上昇し先週からちらほら出荷していたアリアム「丹頂」が、本日出荷分よりかなり増加してきました。今年になっての低温でじっくり成長した分ボリュームのある仕上がりになっておすすめ致します。

 画像は「踊る丹頂」です、この商品は昨年からこのブランド名で出荷を始めました。部会員の松崎氏考案の曲げ技法(実用新案)を用いた丹頂の上位グレード名で、通常のレギュラー品と比べ、複雑でユニークな曲がり、花とステムのバランスを兼ね備えた商品のみに付けられます。もちろん満たさない物は通常の「丹頂」での出荷となります。熊本市のオリジナル商品でしたが、県内の八代地区にも技術提供を行っており同一名称で流通するものと思われます。

 変わることを恐れない。変えることに挑戦する。作り続けるために変わる。変化とは進化。これからもアリアムは前に進みます。進めるかな?。いや進みます。
 




これは夕刻ハウスを閉めに行った時、開花を始めていた新作の「ピンクジュエル」開花はまだまだと思っていたのにビックリ!。クラッシック調のピンクがまさに宝石みたいですよ。新作のピンクの箱に入れての出荷にしようと思います。箱の完成を急がねば。
2011-03-24 22:57:00
 

 先日、ニュースで仙台中央卸売場が再開し花のセリが行われ活況を呈したとありました。花屋さんに購入しに来たお客さんへのインタビューで、故人を花で綺麗に飾って送ってやりたいとのことでした。花を作る者として花が人間の喜怒哀楽に欠かせない、また感情を和らげたり増幅したしりする時の必需品と再認識し、非常に元気付けられました。そういえば、5,000年以上も前からエジプトの棺には、ミイラと一緒に花を手向けてあった事を以前見た古代エジプト特集の記憶が蘇りました。

 写真は「花時間」の最新刊(春)です。たまに情報収集のため本屋さんに行くのですが、パラパラと見ていたらビックリ!、特集のニコライ・バーグマンさんのすぺての記事に「スネークボール」が小さく載っているじゃありませんか。すかさず購入しDVDまで見ちゃいましたよ。デンマーク人のニコライさん、そして南青山まで行っちゃいました。ニコライさんその花れんこん畑育ちです、スミマセン。ニコライさんにとっては小さな一歩かもしれませんが、私にとっては大きな一歩になりました。

 震災の後、全国の花の卸売市場で大混乱が起き相場も乱れています。作る側の気持ちも乱れますが落ち着くのはもうしばらくかかりそうです。今の私に出来ること、それは「変わらず花を作り続けること」です。南青山からボールを返していただきました。今度はこのボールを震災にあわれた方達に返す時です。何時の日にかきっと。


(付属のDVDより転載)