お知らせ

2011-09-29 23:01:00

その①

 2011版、野菜畑(オリジナル)をセットしました。昨年以上に思考を凝らし黄色のラッディシュやコーラルビ、ルバーブ、話題のアイスプラント等を追加しパワーアップしています。しばらくするとムッチムチに仕上がってきます。第一弾 20個限定です。

 

その②

 アリアム「スネークボール」を定植しました。詳しくは特設ページへ

 

その③

 ブプレリュームを定植しました。詳しくは特設ページへ

パンジーの開花速報

パンジービオラが今後続々と開花してきそうです。開花を瞬時に知らせるために特設ページを設け、パンジービオラを分けてその都度紹介していきたいと思います。また数量限定品に関してはご予約を入れてい頂くことをお勧めします。

2011-09-25 19:03:00

よくものの例えに「何々を制する者はXXを制す」と言いますが、園芸界においては「土を制する者は園芸を制す」と言っても過言ではないと思います。特に限られている容器で栽培する鉢花においては土こそ全て、ではないでしょうか。

 

だからこそこの土の配合に関しては各生産者のトップシークレットの経営の根幹です。ゆえにおいそれと聞くものじゃないし、教えるものでもありません。昔々他産業から転職し、ひたすら農業書を読んでる中で”リービッヒの最小律”があり植物の成長速度や収量は、必要とされる栄養素のうち、与えられた量のもっとも少ないものにのみ影響されるとする説。ドイツの化学者・ユーストゥス・フォン・リービッヒが提唱した(ウィキペディアより一部引用)内容が今でも記憶にあります。

 

リービッヒの最小律を分かりやすく説明するものとして、”ドベネックの桶”が知られています。

植物の成長を桶の中に張られる水に見立て、桶を作っている板を養分・要因と見立てる。これならば、たとえ一枚の板のみがどれだけ長くとも、一番短い部分から水は溢れ出し、結局水嵩は一番短い板の高さまでとなると言う話です。

 

 若き青年は、いかにこの桶に水を一杯に貯めることが成功の近道、そしてポテンシャルの高い花を作る必須の条件と悟り、直ぐに九州各地の堆肥場や床土工場を見て回り桶の板を探し回りました。そしてソフトシリカ(珪酸塩白土/天然ゼオライト/2:1型モンモリロナイト/俗に土の王様)との出会い。さらに二価鉄を知る。取りあえず出来た桶を当時市販(量販店や園芸店)されていた全ての園芸用土(二十数種類)と比較実証試験。生育のスピード、花の数、根の張り方を、植物の寿命などを細かく観察する。

 

結果分かったのは、土の良しあしは土の価格に比例する事と世の中に桶の板に値しない素材がどれだけ混入されているかでした。どんなにいい資材だからとそれだけたくさん入れたところで、無駄なこと要は桶の縁をいかにバランスよく高いレベルで揃えるかでした。その後数回の改良を経て現在に至っています。単純に嵩を増やすのは簡単です。減らすのはもっと簡単です。土は命、生産者の名刺と言ってはオーバーかもしれませんが、それくらい大事なものです。

 

まだまだ完成だと思っていませんが、そんな土をぜひ一度使ってみてください

 

2011-09-16 05:51:00

何処の工事現場なんだろうと思わせるこの光景・・

実は昨日パンジービオラの鉢上げ作業を行いました。先ずは9㌢のポットに肥料を配合した用土を詰める作業です。花の作業は軽くて、快適、経済的(+3K)なんて誰が言ったのだろう。綺麗な花を咲かせるため、水面下でこうした地味だけど大事な作業が続きます。もう少し大きい規模になればポッティングマシーンと言う名の全自動土詰機が活躍するのでしょうが、当園のクラスだと人海戦術に頼らざるをえません。

若いAチームは、一世代前の連結ポットで、効率良く作業。

次に若いBチームは二世代前のスピードポッターで熟練の技を披露。

両チームともしだいに口数が少なくなり、危険な状態になりつつあったので予定の80%でドクターストップ!

このように手作業で「汗と愛情」と言う最高の肥しを入れて作業しました。

午前中、用土が間に合わず一部定植作業を行いました。今日からはこの作業が中心となります。こちらの方は快適そのものです。

2011-09-10 17:51:00

台風12号が通過したのを境に秋の空気に一変。朝晩の冷え込みと、カラッとした空気を敏感に察知したのか、止まっていた生育が急激に進みました。毎度の事ですが、我々農家は作物に作らされているのです。生育が停滞した時には作っている人間も停滞します。と言うわけで色んな準備を行った10日間でした。ハウスの修理に、第3回目の種まき、野菜の種まき、切り花圃場の堆肥散布等・・・

上記のパンジーは現在本葉2.5枚で、鉢上げ(9㌢)まで後一週間と言うところですか。今日より2,000倍のごく薄い液肥をかけて鉢上げに向けて勢いをつけていきます。

 

照り葉葉牡丹改めプラチナケール、明日鉢上げします。発色を良くし締めて作るため肥料を少なくした葉牡丹用に設計した用土を使います。

 

切り花の「ブブレリューム」の発芽の状態。人参と同じく発芽に極端な低温、水分バランスを要求します。この花の場合発芽したら、半分は咲いたも同然です。この状態から11月半ばの二か月チョイで1メートル以上の草丈にしていきます。

それと今月末には「スネークボール」の植えつけと色んなカテゴリーが加わる為、それぞれの生育報告として特設ページを設けたいと思います。

2011-08-31 19:09:00

 

残暑厳しい熊本は今日も猛暑日を記録しました。ハウスに展開したパンジービオラは生育するどころか、枯れないようにじっと耐え忍んでいるかのようです。高冷地などの涼しく環境の良いところだともう少しすくすくと成長するところですが、あえてこの劣悪(最大限努力はしていますが)な環境に慣れさせています。なぜならば、この花の嫁ぎ先も似たような所で育ち続けるからです。つまりは帰ってくることの無いように花嫁修行ならぬ『躾』を行っているつ・も・り・です。

なかなか言う事を聞いてくれないのですが、嫁ぎ先で喜んでいただけるように日々励んでるところです。

タイトルの言葉は先週の日本農業新聞のコラムから頂きました。臨済宗福聚寺住職であり作家の玄侑 宗久さんの言葉です。農業でも市場原理やグローバリゼーションの名のもとシステム化が進んでいます。消費者の求めているのは「有機栽培の雰囲気がする工業製品のような見栄えのいい野菜」でしかないとも言われています。何が幸せなのか考えると、売れれば売れるほど良いというのはあり得ない。なんでもほどほどを目指すべきで、程を超すからおかしくなると。そのことを自身も20年以上檀家を増やしておられないことに例え、言われていました。

適正な規模の中で最高を目指す。また顔の見える商売、喜びの交換。価値の転換期に来ているのではないのでしょうか。負け犬の遠吠えですが、堂々とした井の中の蛙も有りかなと

 

<プラチナケール ルシールワイン>

<試作プラチナケール グロッシーレッド>

 

昨日、パンジー89品種とビオラ59品種を蒔きました。第2回目の播種が一番ボリュームをつけて蒔きます。その間に葉牡丹やらストック、流行るであろうナデシコ等の一般草花を蒔きました。葉牡丹だけは猛暑のなかガンガン大きくなっています。