昨日、今年最初のパンジー及びビオラの播種をしました。スタッフ3名に1名助っ人で参加して頂き、計4名で作業を行いました。これまで永く行っているせいかそれなりに作業分担が自然にできています。今日蒔くのはパンジー49品種、ビオラ75品種で総数量こそ少ないですが超多品種の非常に細かい作業になります。この時期高温期の育苗で草姿が乱れにくいビオラが多少多くなっています。
プララグトレイに用土を詰める中村先生。当園の場合高温時の播種の為220穴の発砲トレイを使用。水分、温度などの環境を安定させる為に、一つ一つの穴にしっかりと播種用土を指で詰めていきます。
播種計画書に基づき作成したラベルを切り離し、播種皿に入れます。初回分には初顔見せの新品種が特に多く名前を覚えるのが大変。と言うかほとんど覚えていない。
ラベルに対応する種をピッキングする山口さん。在庫の種に今季の新しい種を加えていきます。さらに播種後の在庫数量の更新と一番頭を使うセクションで、大昔銀行でお札を数えていた指先の器用な大ベテランでも終始無言の真剣対応。とても声をかけれる雰囲気じゃありません。
そして私が旧式の真空播種機でプラグトレイに蒔きます。超多品種が売りの当園においてはプラグトレイに一枚なんて蒔きません。ペンの印が入っている1/2の約100粒が大体の播種単位です。こんな面倒くさいこと、他ではたぶんやらないと思います。他ではやらないからこそ当園の存在する意味が出てきます。そして最終的にはお客様の満足につながります。
その後覆土、鎮圧さらに底面から給水。そして大型の冷蔵庫に入れ発芽を待つ。これが一連の流れですが15年近くこの作業を行っていると自然とこの時期に蒔かなきゃと思えるようになります、これこそまさに文化と呼べるようになりました。そして種やら土やら色んな小道具に農業機械。さらに人を加え無から物を作り出していくこの作業。詳しくは表現できませんがこれこそ産業じゃないかと。椅子に座って右から左へのマネーゲームを否定するつもりはありませんが、産業が無ければこのようなマネーゲームも存在するはずもありません。原点に立ち返り「モノ造りニッポン」を再度考え直したいですね。スタッフ全員泥にまみれながら、額に光る汗がチョイと素敵でしたよ。しかしここまでお客さんのことを考え商品を作る農業は第何次産業なんて考えてしまいました。
The Parrotsの30周年記念ディナーショーで、思わぬ繋がりができた八代ロイヤルホテルさんのスウィーツ&ランチブッフェに、3日スタッフ共々6名でお邪魔してきました。和田社長はご不在でしたが、支配人の緒方様が出迎えてくださり社長の還暦祝いの為に用意したちょうど60本の満開のひまわりを渡すことができました。ひまわりが繋げてくれたのではと、花の持つ不思議な力を感じました。
翌日、和田社長に渡される様子をスッタフブログで拝見させていただきました。ありがとうございます。
http://www.yroyal.com/blog/2011/08/post-173.html
早速2階のランチの会場へ行くと既に超満員でビックリ!。ビュッフェスタイルなので足りなくなるのではと要らぬ心配をしつつ、案の定一番手前のカルボナーラを大盛りに盛ってしまいこれが失敗。横にはミネストローネ、スパム卵焼き、煮込みハンバーグ、小龍包、特製ビーフ&エビカレー、・・・と続いており、スウィーツ(20~30種)までたどり着くのかそんな心配ばかりで、前半でダウン気味の私はブッフェに向いてないと気づきました。私のお気に入りは二種類のパスタ、小龍包、特製カレー(WEB販売中)でしたが、アルコールが気になり奥にあるカウンタバーのボトル類をずっと眺めていました。アルコールは有ったのか無かったのか、誰も飲んでいなく仕方なく見て楽しみました。
これで¥1,500とはビックリの120%お値打ちです。みなさん八代ロイヤルホテルのランチは要チェックです。今日を除く8月8日までで後2日ですよ。それと満車の場合、近くに停める為駐車場代が多少かかります。
8月に入り、れんこんの収穫も残すところ後数日となりました。最近の酷暑続きで、調理に火を使うれんこんは敬遠されているのか相場も低空飛行が続いています。そのような状況で頭の中はすっかり「花モード」に切り替わりつつあります。
画像は昨年の「播種計画書」です。例年、第一回目のパンジービオラの種まきを8月16日前後に行います。まだまだ外は35℃近くの猛暑日が続いている中での作業となり、その種まきの基となるデータがすべてここに記載されています。何時、どの品種をどの位のボリュームで蒔くかは、販売時どの位売れるかに直結する問題で、200を超える品種を全量直売で販売する当園にとっては、この播種計画書は言わば販売の生命線です。
秋口のまだ気温が高い時期はブルーを中心とした寒色系の花が、木枯らしが吹き始める初冬には赤やオレンジといった暖色系の動きがよくなります。お客様がどのようは花を選択されるかは、その年々の環境要因+心理要因+社会的要因などに左右されます。つまり十数年来のお客様の動きがこのリストには集約されているわけです。これに毎年新品種を割合として10%~15%程落とし込んでいきます。常に最先端を目指す当園にとっても、こればっかりは博打ですが新しい花に出会えるのは、作る側、買う側にとって最大の楽しみでので積極的に展開いたします。しかし、いつも外してばかりで叱られっぱなし。「永遠に未完成」ですよね。
種を蒔くということは「生命のスイッチ」を入れること、入れたスイッチは戻せないため、咲いた花の嫁ぎ先が見つかるように、このリストに何度も修正をかけて仕上げます。いよいよ2週間後、種まきが始まります。
PS 先週末、大半のひまわりを採花し各方面にプレゼントしました。予定日が二週間ほど遅れ締まらない結果となりましたが「ひまわりプロジェクト」の方で頂いた写真の一部を紹介(随時追加)していきたいと思います。
当園が勝手にマスコットキャラクターにしているカエル君。その幼生であるオタマジャクシが、現在掘り取り作業を行っているれんこん畑の中のいたるところで元気に泳いでます。その数、数千匹?は居るでしょう。休む暇なく呼吸の為、水中と水面とを忙しく交互に行きかっています。よく見るといろんな種類のオタマジャクシがいます。
近くには無事成長し、カエルになった個体もたくさんいます。濃い色や薄い色のツチカエル、黄緑色の日本アマガエル。まだ尻尾が残っているやつも。フナの子供もいて何とも豊かな自然環境に笑みがこぼれます。そしてほりまる君に追われながらあっちこっちに逃げ惑うその姿が何とも滑稽です。
私た農業生産者は耕種基準などを参考にし頭の中では安全な物を作っていると信じています。しかし実際こういった豊かな自然環境、多種多様な生物と共生して初めて、本当の安心感と自信を持ち皆さんに食料を供給していることの誇りと社会的責任を果たしていることを確信します。
現在、放射性セシウムに汚染された牛肉が全国的な広がりを見せています。一見、普通に安全な環境で育っている牛たち、その牛たちに安全であろう場所から収穫されたわらが原因で内部被ばく。それでも外見上はいたって健康な牛たちを人間が作った測定器で測ると、同じ人間が勝手に作った基準値を超えたからと、本日ついに焼却処分を決定。
牛に何の罪がある。育てた人間に何の罪がある。およそ計測器で人が住めたり、食べ物の安全を図るなど有史以来ありえなかったことだし、不自然極まりないことに思える。
この現代科学技術の最高峰ともいえるこれらシステムは既に破綻している。もう一度原点に立ち返り、力強く復興に向かいたい。育てた方も、また育てられた方も不幸になる「そういった科学技術は要らないよ」と生まれたばかりのカエル君は言っているようでした。
言い訳はしたくないんですが、最近の好天でも遅れは取り戻せませんでした。このサンリッチレモンはマニュアル通りに進めば44日目の15日にはほぼ開花の予定でした。敗因は記録ずくめの6月の雨と積算温度の不足。それに頭まですっぽり冠水したことによる生育停滞でしょうか。
しかし失敗は失敗と認めつつ一週間の延長を先方に即座に報告し了承を頂きました。と言うかそう返事をするしかなかったのでしょう。ほとんど余興の部類にしか入りませんが、今週中に取りあえず完結したいと思います。当事者の方々、改めてすみません。
こちらは先に蒔いていたサンリッチオレンジ到花日数が60日のタイプなので今月末が開花予定です。
ひまわりで元気もらうどころか逆にストレス貯めちゃいました((+_+))トホホ。